白くどっしりとした大根に、色あざやかな紅大根や紫大根。ほろっと柔らかく炊いたり、しゃきしゃきの千切りサラダにしたり、さまざまな味わいが楽しめるお野菜です。
一方で、1本が使いきれなかったり、色つきの大根は使い方に困ったりと、お悩みの種になることもしばしば。

いろいろな旬の大根を、まるごと、おいしく食べきれたら。 
そんな思いから、部分部分のおいしい食べ方や、種類ごとの特色、おすすめの調理法をまとめました。スタッフやお客さまのおすすめの1品もご紹介。
大根がまるごと1本手元に届いたら、どうぞ参考にしてみてくださいね。

目次
・部位ごとの特色と、おすすめの調理法
・色も味わいもさまざま。カラー大根のおすすめ調理法
・スタッフ・お客さまの、おいしい食べ方
 ─ 大根1本まるごと使いきりの3品
 ─ カラー大根をおいしく、色鮮やかに

 

部位ごとの特色と、おすすめの調理法

ふつうの白い大根は、3つの部分(葉元に近い上部、真ん中、先端の下部)に分けることで、まるごと1本の調理もしやすくなります。
部分ごとの特色と、それを生かした調理法を見ていきましょう。

上部


葉の近くにあたり、みずみずしさと甘みがあります。生で食べてもおいしく、歯ごたえも楽しめます。サラダやマリネ、甘めの大根おろしなどに。
葉が付いている場合は、そこから水分が蒸散するので、切り分けて保存します。葉は茹でたり、炒めたりして味付けし、ご飯に混ぜるとおいしいですよ。

おすすめのレシピ
大根サラダ大根のごまごまサラダ大根ごはん小松菜と大根、干しエビの中華粥

真ん中


ほどよい水分があり、やわらか。甘みと辛みのバランスがよく、どんなお料理にも使いやすいです。生なら、しっとりみずみずしいサラダに。加熱すると、ほろりとやわらかくなるので、煮物やおでんにも向いています。形が揃うので、輪切りのマリネや重ね鍋といったお料理にも。

おすすめのレシピ
白みそふろふき大根大根唐揚げのひき肉あんかけ紅はっさくと大根のマリネ大根と豚バラの重ね鍋大根ステーキ まろやかキムチ味噌のせ

下部


根っこの先端に向けて繊維があつまり、最も辛味成分の多い部分。おろしにしたり、お漬け物にしたりと、辛みをアクセントとして生かす調理がおすすめです。また、水分が少ないぶん味しみがよく、加熱すると甘みも増すので、濃いめの味付けの煮物や、お味噌汁にも。

おすすめのレシピ
大根もち大根の甘酢漬けだし香るけんちん汁大根のキムチ和えおろし大根の薬味サラダ

色も味わいもさまざま。カラー大根のおすすめ調理法

坂ノ途中のお野菜セットでは定番の大根だけでなく、紅大根、紫大根、黒大根……といろいろな種類をお届けしています。
一つひとつに特色があるので、食べくらべてみるのも面白いですよ。

紅大根(赤大根)
食卓をぱっと華やかにしてくれる紅大根。その色味を生かすなら、お漬け物やマリネがおすすめです。お酢やレモンを加えると、アントシアニン色素にはたらき、より鮮やかに。炊くと煮汁に色素が溶けだすので、気になる場合は別で調理します。

紅芯大根
なかは紅色、皮は白から緑色の、丸い大根です。少し辛みがありますが、皮ごと薄くスライスしてサラダの彩りにすると、ピンクと黄緑の色合いが映えます。じっくり焼くと、じんわりと甘みが感じられますよ。

緑大根(ビタミン大根)
全体的に緑がかった、やや小ぶりの大根です。青長大根や青大根とも呼ばれます。シャキっとした食感で、辛みは少なくほんのり甘いので、生食がおすすめ。薄切りや千切りにして、サラダや和えものに。

紫大根
白と紫のコントラストがきれいな大根です。ふつうの大根と比べると水分はやや少なめで、ほんのりと甘みがあります。甘酢漬けやナムル、大根おろしできれいな紫色を楽しんで。

黒大根
ヨーロッパが原産といわれる、皮が黒い大根。実がしまり、生だと辛みがつよいのですが、焼いたり、揚げたり、スープに入れたりすると、ホクホクとした食感と深い甘みを楽しめます。

カラー大根のおすすめのレシピ
紅大根のおつけものカラフル大根のから揚げ大根豆乳鍋冬野菜のあっさり漬けもの

スタッフ・お客さまの食卓から

大根1本をまるごと使いきる3品を、坂ノ途中のまかないスタッフのレシピから。そして、カラー大根の華麗な使いこなしを、お客さまの食卓からご紹介します。

【大根1本まるごと使いきりの3品】

1本を3つの部位に分け、それぞれの特色を生かしたお料理に。たっぷり使うので、あっという間にぺろりと1本食べてしまいます。

みぞれ塩麹鍋
※大根の上部、3分の1を使いました

みずみずしさと甘みたっぷりの大根おろしで、みぞれ鍋を。塩麹だけの味付けですが、だし要らずの深い味わいです。
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大根とえのきのコチュジャン煮
※大根の真ん中、3分の1を使いました

ほろっとやわらかな大根と、とろりとした食感のえのきに、甘辛いコチュジャンが絶妙の組み合わせ。短時間でやわらかく炊きあがります。
レシピはこちら≫

大根おろしと葉ねぎのチヂミ
※大根の下部、3分の1を使いました

大根おろしと葉ねぎがたっぷりのチヂミ。そとはカリッと、なかはふんわり、しっとりとした食感に。「大根とえのきのコチュジャン煮」と一緒に食卓に並べても、相性抜群です。
レシピはこちら≫

【カラー大根をおいしく、色鮮やかに】

カラー大根の楽しみ方を、坂ノ途中のお野菜セットをご利用いただいているアンバサダーのqillillyさんの食卓からご紹介します。

辛味が少ない色つき大根は、生で食べる楽しみがあります。サラダに加えたり、マリネにしたり、酢漬けにしたり。その鮮やかな色味も生かしながら使っています。出回る時期が限られている色つき大根は、私に冬の訪れを教えてくれる食材です。●qillillyさん

ちらし寿司


すし酢に浸した色つき大根を彩りにして、海鮮のちらし寿司をつくりました。紅大根、紫大根のシャキシャキとした食感と甘味は酢飯と相性が良く、あっという間に完売。鮮やかな赤と紫が映えて、華やかなちらし寿司となりました。

紫大根の甘酢漬け


定番の甘酢漬けです。薄切りにして塩もみした大根を甘酢に漬けるだけなので、色つき大根が出回る時期には何度も作ります。白い大根のような辛味があまりないからこその美味しさです。

赤大根のマリネ


赤大根と人参、玉ねぎを細切りにして、米油と醤油とレモンで作ったマリネ液に漬けました。赤大根は塩もみしていますが、出来上がってすぐに食べるのであれば水分を抜かなくても良いです。そのまま食べるのも美味しいですが、唐揚げなどの揚げ物と一緒に食べるのも、さっぱりとしておすすめです。

大根おろしにして、お鍋やスープにたっぷり使ったり、保存のきく酢漬けやマリネしたり。こんなふうに手軽に調理できると、まるごと1本の大根でも、おいしく食べきれそう! ご家庭でも調理にお困りのときは、参考にしていただけたら嬉しいです。

このほかにも、坂ノ途中の編集室ではいろいろなレシピをご紹介しています。