
有機農業推進に課題を感じているすべての人へ
有機農業推進に向けて、自治体や企業が動き始めています。有機農業に関する情報も、各方面から発信され始めました。
ですが、得られる情報を十分に生かせている自治体・企業は多くないように、私たちは感じています。そこで坂ノ途中は、既存情報をもとに、有機農業についての包括的理解を提供しようと、白書を出版しています。
今回出版の白書Vol.1では、有機農業の現状と将来展望を示し、有機農業拡大のための具体的提案をします。主な提案には、以下のようなものがあります。
- データによれば、有機農業は今まで思われていたより拡大している。各自治体は現状をしっかり把握しよう(2章)。
- 最適な有機農業の在り方は、地域によって異なる。自らが対象とする地域の特徴を理解しよう(2章)。
- 生産者の売上規模によって、経営成立の可否、課題などは異なる。生産者の特性を理解して、有効な支援につなげよう(3章)。
- 日本の有機食品の市場は拡大しつつある。消費者意識の変化を理解して、有機食品の消費を広げよう(4章)。
- 有機農業拡大に資する政策は、かなり同定されている。有機農業政策を先進地域(EUや台湾・韓国)から学ぼう(5章)。
この白書は、有機農業を推進しようとする方が、少しでも自信を持って前進できるように作りました。
お役に立てば幸いです。
こんな方におすすめ
- 有機農業推進の担当だが何からはじめればよいか分からない地方自治体担当者の方
- オーガニックビレッジ宣言などを推進したい地方自治体担当者の方
- 有機農業市場に参入したいが全貌が掴めていない企業の方
- 有機食品市場について知りたい方 など
有機農業白書の目次
1章. フードシステムの全体像
1.1. 市場外流通が中心の有機農業
1.2. 市場外流通の細分類
2章. 日本の有機農業の現状:面積・生産者数
2.1. 総面積
2.2. 農地区分による内訳
2.3. 都道府県別の面積分布
2.4. 生産者数・地域分布
3章. 日本の有機農業の現状:経営状況
3.1. 売上と経営成立
3.2. 農業経費
3.3. 販路
3.4. 生産者の課題
3.5. 必要とされる支援
4章. 消費者
4.1. 消費額合計
4.2. 各消費者の購買様式
4.3. 有機食品購入の理由
5章. 有機農業はどのくらい広がりそうか
5.1. 解析対象国の選択
5.2. EU諸国の最近20年の変化
5.3. 日本の将来予測(有機農地面積)
5.4. 農水省目標の現実性
5.5 有機農業の促進要因
5.6. 日本特有の困難
6章. 筆者らからの提案
6.1. 農水省への提案
6.2. 地方自治体への提案
6.3. 企業への提案
6.4. 学術界への提案
有機農業白書 Vol.1 ダイジェスト版(無料)

有機農業白書Vol.1のダイジェスト版(無料)をご覧いただけます。このダイジェスト版(無料)には、有料版の各章の要約、序章および第6章の全文が含まれており、白書の概要をご確認いただけます。そのうえで、詳細な分析やデータを含む本編をご覧になりたい方は、有料版の購入をご検討いただければ幸いです。
有機農業白書 Vol.1 完全版(有料)

前回発刊した「Vol.0」では、有機農業の環境への影響を中心に考察し、有機農業の拡大が環境負荷低減に寄与することを示しました。今回の「Vol.1」では、日本の有機農業の現状と将来展望に焦点を当てています。「Vol.1」を読んでいただけますと、自治体や企業の方々が、今得られる最新のデータに基づいて、意思決定ができるようになります。本書が、有機農業の未来を共に切り拓く一助となることを願っています。
【PDFデータ】
55,000円
(税込価格)
PDFサイズ:11 MB
A4 106ページ
ご利用範囲:事業所内
【PDFデータ + 書籍】
60,500円
(税込価格)
PDFサイズ:11 MB
A4 106ページ
ご利用範囲:事業所内
執筆者について
小松 光(Hikaru Komatsu)
東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。博士(農学)。大学・研究機関(東京大学、九州大学、京都大学、台湾大学など)で教育・研究に従事。世界銀行、国際連合教育科学文化機関などのアドバイザーも務めた。2023年9月に坂ノ途中に入社。坂ノ途中の研究室で、坂ノ途中の事業の文明論的意味について考えている。
渡邊 春菜(Haruna Watanabe)
東京工業大学環境・社会理工学院土木・環境工学系修了。博士(工学)。博士論文では「持続可能な農業生産・消費における都市と農村をつなぐ流通システム」について研究した。坂ノ途中には、大学院在学中の2021年に入社。現在は、坂ノ途中の研究室でインパクト調査・測定、「坂ノ途中の報告書」の作成に従事している。
平島 晴生(Haruo Hirashima)
静岡県立大学大学院 薬学研究科(修士・薬学)を卒業後、小野薬品工業株式会社に研究職として入社。医薬品の品質試験法の開発や新薬申請に必要なデータ取得の業務に従事した。その後、事業性評価やマーケティング、DXなどの業務に従事。現在坂ノ途中に出向中であり、データ解析、事業開発・事業改善に取り組む。
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