坂ノ途中の研究室とは?

持続可能な農業と社会の実現に向けて、方向性を同じくする生産者、企業、行政の方々と協力しながら環境負荷の小さな農業を広げていくチームです。全国の有機農家に向けて、これまでにない大規模なアンケート調査も実施し、分析を行なっています。大学で教育・研究を行なっていた研究者や、シンクタンク出身者、マーケターなど、幅広いメンバーで構成されています。

有機農業白書

有機農業を営む全国の生産者へ大規模なアンケート調査と定量的な分析を行い、自社で「有機農業白書」を作成、発行しました。今後、定期的に発表していく予定の有機農業白書は、有機農業を広げるために行動する人、もしくは行動したいが何をすれば良いか分からない人にとっての地図となることを目指しています。vol.0はHPで公開中、現在はvol.1の作成・販売準備中です。今だけ、お申し込みいただいた方に特別にダイジェスト版をお送りします。

坂ノ途中の報告書

研究室のはじまりの一歩として、「坂ノ途中の報告書 2021-2022」を作成しました。「自分たちの現在地を明らかにする」をテーマに編集を行い、改めて「100年先もつづく、農業を。」というビジョンに対する今の想い、そこに付随する3つのミッション、会社としてのあゆみなどをまとめました。国内事業・海外事業のパートでは、何をしているかだけでなく、向き合っている課題と着眼点、事業が与えている影響などをまとめました。よく、坂ノ途中は何をしている会社なのか分かりづらいと言われますが、私たちのことを少しでも理解していただく一助になればと思っています。

アンケート調査、分析結果の公開

提携農家さんへのアンケート実施

創業から14年間、厳しい新規就農の道を乗り越えて成長していく農家さんの姿も、うまくいかない姿もたくさん見てきました。私たちが関わっている農家さんのリアルを発信することで、自治体や企業の新規就農者支援がより良くなるきっかけを与えられないか。農家さんから見た坂ノ途中の存在意義を知ることで、新しい事業の可能性を探りたい。そんな思いで「新規就農のリアルと坂ノ途中ができることを探るための基礎調査」と題したアンケート調査を2022年から実施しています。

2022年の報告書はこちら


自治体の方へ

有機農業白書をもとにした
全国との比較調査

有機農業を広げる政策立案のために必要な現状把握と分析。有機農業白書を作成する上で得た全国調査データをもとに、ご自身の自治体の特徴を明らかにします。

政策立案と
実行支援

坂ノ途中が新規就農者に伴走してきた知見を活かし、オーガニックビレッジ宣言含め、政策立案支援や計画実現に向けた取り組みの推進まで、一貫したサポートが可能です。

オーガニック農業者への
研修・育成事業

地域によって、成功する有機農業のスタイルは異なります。有機農業白書の分析結果、有機生産者ネットワークをもとに、ご自身の自治体に合った研修を行います。

企業・研究機関の方へ

調査・共同研究

有機農業分野へ参入したいけど実態やニーズが掴みきれない企業様へ、独自の調査を行い分析結果も踏まえて施策を共に考えます。大学等との共同研究も行なっています。

実証実験のコーディネート

新製品の開発などにあたって、圃場での実証実験を行いたい企業様に向けてコーディネーションを行います。有機肥料や資材などでの実績があります。

資材や農機の販売代理
・マーケティング

坂ノ途中が繋がりを持つ全国400軒以上の生産者とのネットワークを活かし、資材や農機などの紹介、代理販売を行います。オンライン説明会等の設定も可能です。

生産者のみなさまへ

サステイナブル
ファーマーズラボ

生産者の方々と一緒に学び合うイベントを隔月で開催しています。ゲストの話を聞く会、生産者さん同士の座談会などさまざまなテーマや形式で実施しています。

メルマガ・調査結果の配信

有機農業に関する情報格差を埋めるため、役立つ情報をメルマガにしてお届けしています。また、アンケート調査にご協力いただいた方には調査結果をお送りしています。

経営拡大・改善の支援

経営を拡大したい、改善したい生産者の方向けに、ビジョンの策定から課題の洗い出し、改善に向けたアクションまでを一貫してサポートします。

事例・実績

インパクトレポート
・小野邦彦,横浜美由紀,渡邊春菜(2022)「坂ノ途中の報告書
・60 decibels, GLIN, 坂ノ途中の研究室&マーケティングチーム(2023) 「On The Slope Impact Performance Report
調査・研究レポート
・小松光,平島晴生,樋口雄飛,渡邊春菜,横浜美由紀(2023)「有機農業白書 vol.0
・渡邊春菜(2023)「2023年坂ノ途中生産者アンケート報告書」
・渡邊春菜,小松光(2022)「2022年坂ノ途中生産者アンケート報告書」
受託・共同研究
・代表者・田村典江,「ネイチャーポジティブな社会に向けた土地利用の包括的転換プロセスの研究」総合地球環境学研究所 2023年度開始分実践プロジェクトインキュベーション研究(実践IS) の一部を分担,2024.01-2024.02,小松光,渡邊春菜
プロジェクト
・The World Bank (2023-24) Technical Advisory Support in the Preparation of the World Bank Second Higher Education Improvement Project, Cambodia. 25,070 USD.
査読付き論文
・Komatsu H, Rappleye J. (2024) Exploring inconsistencies in environmental impact assessments of organic farming. Academia Environmental Sciences and Sustainability 1(1). https://doi.org/10.20935/AcadEnvSci6192
雑誌連載
・小松光,ジェルミー・ラプリー (2024) 環境危機と世界観・文化.教育研究 1469, 42-43.
・小松光,ジェルミー・ラプリー (2024) 環境危機の根源と科学・技術. 教育研究 1468, 42-43.
・小松光,ジェルミー・ラプリー (2024) 環境危機とこれまでの教育, 教育研究 1467, 42-43.
招待講演
・Komatsu H. (April 2024) Cultural Approach for Sustainability (online presentation). National Taiwan University, College of Science.
・Komatsu H., Rappleye J. (April 2024) How to promote people’s environmental behavior (online presentation). Education Sustainability International Forum and Carnival (2024教育永續國際論壇暨嘉年華會). Taipei City.
・Komatsu H. (March 2024) Learning, Unlearning & Relearning: Education for Planetary Futures. NSF-Funded Project Assembly (Global Futures Oriented Research Collective on Education for Sustainability, G-FORCES), Arizona State University.

お問い合わせ

坂ノ途中の研究室へのご相談、ご依頼などをお受けしています。ご不明点のある方もお気軽にお問い合わせください。