ほっくりとした大豆の甘みを生かした、軽やかな味わいのそぼろ弁当です。
緑の菜の花や絹さやえんどうのほか、炒り玉子やラディッシュを添えて三色丼にしても。
季節のお野菜メモ
・大豆
豆とは、マメ科植物の種子のことをいいます。夏の枝豆やサヤインゲンは未熟な状態のものを食べますが、大豆や小豆などの乾燥豆は完熟したもの。茹でるとこっくりとした甘みが感じられます。乾燥豆は、冬から春にかけてのお野菜の種類が少ない時期、坂ノ途中のお野菜セットでもお届けすることがあります。少し手間はかかりますが、基本を知れば、簡単に調理できてアレンジも自在。ふくよかな味わいは、おかずの主役としても楽しめますよ。
材料(つくりやすい分量)
〈そぼろ〉
大豆(乾燥) 100g
※茹で大豆を使う場合は200g程度
砂糖 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
油 大さじ1
ごはん 適量
青菜(菜の花、小松菜など。絹さやえんどうでも) 適量
※今回は菜の花を使いました
下準備
・大豆を茹でる
1)大豆はたっぷりの水(大豆の重量の4~6倍程度)に30分以上浸します。
※かための食感がお好みの場合は30分~1時間、やわらかく仕上げたい場合は一晩(6~8時間程度)を目安に浸水してください
2)浸した水ごと大豆を鍋に移します。水が少なければ足し、大豆がたっぷりの水に浸かった状態で強火にかけます。沸騰したら弱火にし、40分〜1時間程度を目安に炊きます。そぼろにする場合は、少し食感が残るくらいがおすすめです。
※途中で豆が水面から出ないよう、ゆで汁が少なくなったら水を適量加えます(差し水)
※アクの出方は豆の鮮度や種類によっても異なりますが、気になる場合はすくいとってください
・青菜を茹でる
青菜は、沸騰させた湯に塩(少々)を加え、さっと茹でます。冷水にとり、水気を切って、食べやすい大きさに切ります。
つくり方(調理時間:約10分)
1)茹でた大豆は包丁でみじん切りにします(あれば、フードプロセッサーを使っても構いません)。
2)フライパンに油をひいて温め、1の大豆を軽く炒ります。砂糖、醤油を加え、炒りながら混ぜます。
3)お弁当箱(または器)にごはんを盛り、大豆そぼろと青菜をのせます。
お出かけしたくなるような、春の二色弁当のできあがりです。
豆そぼろをつかったお料理
やさしい味わいの豆そぼろは、いろいろなお料理に活用できます。
生姜やにんにくと合わせて麻婆豆腐にしたり、茹でて潰したじゃがいも、玉ねぎと合わせてコロッケにしたり。トマトやスパイスといっしょに煮込めば、キーマカレー、タコライスにも。多めにつくっておけば、アレンジもお楽しみいただけますよ。
レシピを教えてくれた スタッフ
まゆ(まかないづくり、レシピ作成)
フレンチのレストランで10年以上経験を積んだのち、結婚を機にお野菜のお弁当のケータリングに仕事をシフト。
そこで坂ノ途中を発見し、まかない担当に。坂ノ途中の編集室ではお野菜を使ったレシピを毎月考えている。エスニック系の料理が得意。