塩麹、醤油麹、玉ねぎ麹、トマト麹……
甘い香りのする米糀に、塩や醤油などの材料を混ぜ合わせ、数日間発酵。手軽につくれて、お料理に多面な美味しさを与えてくれる、麹調味料。
「発酵特集」をきっかけに使いはじめた私たちスタッフも、その味わいと使いやすさにすっかり引き込まれています。
前回の記事では「玉ねぎ麹でつくる、オムライス」や「中華麹でつくる、麻婆豆腐とシュウマイ」など、季節を問わず楽しめるお料理をお届けしました。
つづく今回は、夏野菜たっぷりのお料理や、ひんやり涼しげな麺料理など、夏のおすすめレシピをご紹介します。
夏こそ、麹が大活躍!「夏の発酵」特集も、あわせてチェックしてみてくださいね。
ラタトゥイユ(玉ねぎこうじ)
手軽で美味しいラタトゥイユ、夏野菜の大量消費や冷蔵庫の整理に。どんなお野菜を入れてもだいたいはうまくいきます!
そのままでも、冷やして食べても。たくさんつくっておいて、お肉料理の付け合わせにしたり、パスタソースに使ったりもします。バジルやタイムなどのハーブ、カレー粉やスパイスでアレンジするのもおすすめです。(スタッフ松田)
材料 つくり方 |
冷やしきゅうりと醤油麹味噌(醤油こうじ)
おつまみにもう一品欲しい、料理するのは気が重いけれどとりあえず何か……というときに、よくつくります。醤油麹と味噌で、味に深みのある「もろきゅう」を簡単に。醤油麹だけでも充分ですが、味噌を合わせるとディップもしやすいです。梅干しを加えても!(スタッフ武岡)
材料 つくり方 |
きゅうりとモロヘイヤの和えもの(玉ねぎこうじ)
玉ねぎ麹とお酢を合わせると、どこか梅干しのような旨みとさっぱり感が。和えるだけなので、あと1品ほしいときにさっとつくれます。2人分の分量でつくりましたが、美味しくて1人でぺろっと食べてしまいました。冷やしてから食べると、暑くてほてった体にも良さそうです。(スタッフ黒田)
材料(2人分) つくり方 |
お漬けものと大葉、塩麹だれのそうめん(塩こうじ)
最近はじめたぬか漬けと塩麹で、夏にさっぱりと食べられるそうめんをつくりました。ささっとつくれるので、時間がないときのランチや、つくるのが面倒なときにもおすすめです。甘みのある塩麹でつくったので、お漬物の塩味もそれほど気になりませんでした。たくさん汗をかく夏のミネラル補給にも。(スタッフ大本)
材料(1人分) つくり方 |
塩麹レモンだれの冷やし中華(塩こうじ、中華こうじ)
塩麹をベースにお酢とレモン果汁を加えてさっぱりさせた、夏にぴったりのたれ。あっさりとしつつも、麹の旨みが加わって、深みのある味わいになります。香味のある中華麹も、いい仕事をしています。(スタッフ今村)
材料(2人分) つくり方 1)きゅうりとハムは細切りにし、ミニトマトは4等分に切ります。2)錦糸卵をつくります。 3)麺を袋の表示どおりに湯がき、たれの材料を混ぜ合わせます。 4)器に麺と具材を盛り付け、たれをかけてできあがり。 |
ガパオライス(醤油こうじ)
醤油麹の旨みと甘みが、甘辛いガパオライスの味によく馴染みます。わが家では、ナンプラーの代わりに日本の魚醤(いわしいしる)を使うことも。
ガパオライスのほかにも、醤油麹でつくるジャージャー麺もおすすめです。(スタッフ柏崎)
材料(2~3人分) つくり方 1)玉ねぎは薄切り、パプリカと鶏むね肉は細切り、にんにくはみじん切りにします。2)にんにく、油をフライパンに入れて火にかけ香りが立ったら、パプリカ、玉ねぎを入れて炒め、塩をふります。 3)鶏むね肉を入れ、さらに炒めます。 4)火が通ったら、ナンプラー、醤油麹、豆板醤で味付けし、ちぎったバジルを加えます。 5)ごはんの上に盛り付け、バジルを飾ります。 |
4種の麹ナムルのピビンパ(塩こうじ、醤油こうじ、中華こうじ、レモン塩こうじ)
いつもピビンパをつくるとき、ナムルの味付けがどれも似てしまうことが多かったのですが、麹調味料を揃えておけば、ひとさじで味に変化をつけられるので、とても助かります。
甘酒に塩と一味唐辛子少々を混ぜてつくった甘酒コチュジャンも、ほんとうに美味しくておすすめです。(スタッフ武岡)
材料(2人分) ・トマトとニラのナムル つくり方 ・なすときくらげのナムル ・もやしと青菜のナムル ・紫大根のナムル 器にごはんを盛り、海苔、ナムル、コチュジャンを盛り付けてできあがりです。 |
しめ鯖のきりこみ風 (米こうじ)
切り込みと呼ばれる、生魚を包丁で切り刻んで発酵させた郷土料理があると知り、気になっていたレシピ。エスニックテイストもおいしそう! と思い、少しアレンジしてみました。個人的にはパクチー多めがおすすめ。お酒がすすむおつまみの一品にはもちろん、バゲットに挟んでサンドイッチにするのも良さそうです。(スタッフ黒田)
材料 つくり方 1)赤玉ねぎは薄切りにし、塩もみします。15分くらいおいたら水気をしぼります。2)1にヘタと種を除いて輪切りにした青唐辛子、米糀を加えてよく混ぜます。 3)2をジッパー付き保存袋に入れて空気を抜き、冷蔵庫で3日間おきます。 4)しめ鯖を食べやすい大きさに切り、3に加えて和えます。 5)ボウルにたれの材料を混ぜ合わせます。 6)器に盛ってたれをかけ、刻んだパクチーを添えます。 |
旨みや甘み、塩気のバランスのとれた麹調味料。ひとさじでお料理の味に深みを出してくれるので、味付けが楽で時短にもなり、なにより美味しい。暑い夏のキッチンでお料理をするときの味方になってくれます。
麹調味料をうまく取り入れながら、夏野菜のお料理を幅広くお楽しみいただけると嬉しいです。
こうじ調味料づくりにおすすめ