塩麹、醤油麹、玉ねぎ麹、トマト麹……
甘い香りのする米糀に、塩や醤油などの材料を混ぜ合わせ、数日間発酵。手軽につくれて、お料理に多面な美味しさを与えてくれる、麹調味料。
「発酵特集」をきっかけに使いはじめた私たちスタッフも、その味わいと使いやすさにすっかり引き込まれています。

前回の記事では「玉ねぎ麹でつくる、オムライス」や「中華麹でつくる、麻婆豆腐とシュウマイ」など、季節を問わず楽しめるお料理をお届けしました。
つづく今回は、夏野菜たっぷりのお料理や、ひんやり涼しげな麺料理など、夏のおすすめレシピをご紹介します。
夏こそ、麹が大活躍!「夏の発酵」特集も、あわせてチェックしてみてくださいね。

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麹やお酢がお料理に大活躍!
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・ラタトゥイユ(玉ねぎこうじ)
・冷やしきゅうりと醤油麹味噌(醤油こうじ)
・きゅうりとモロヘイヤの和えもの(玉ねぎこうじ)
・お漬けものと大葉、塩麹だれのそうめん(塩こうじ)
・塩麹レモンだれの冷やし中華(塩こうじ、中華こうじ)
・ガパオライス(醤油こうじ)
・4種の麹ナムルのピビンパ(塩こうじ、醤油こうじ、中華こうじ、レモン塩こうじ)
・しめ鯖のきりこみ風 (米こうじ)
・こうじ調味料づくりにおすすめの米糀

 

ラタトゥイユ(玉ねぎこうじ)

手軽で美味しいラタトゥイユ、夏野菜の大量消費や冷蔵庫の整理に。どんなお野菜を入れてもだいたいはうまくいきます!
そのままでも、冷やして食べても。たくさんつくっておいて、お肉料理の付け合わせにしたり、パスタソースに使ったりもします。バジルやタイムなどのハーブ、カレー粉やスパイスでアレンジするのもおすすめです。(スタッフ松田)

材料
なす、たまねぎ、ピーマン、ズッキーニ、セロリ、パプリカなどの夏野菜(写真はなす1個、たまねぎ1個、ピーマン2個)、トマト 2個、玉ねぎ麹 大さじ3、オリーブオイル 適量、にんにく 1かけ

つくり方
1)野菜はそれぞれ食べやすい大きさに、にんにくはみじん切りにします。
2)鍋にオリーブオイル、にんにくを熱し、トマト以外の野菜をしんなりするまで炒めます。
3)トマトと玉ねぎ麹を加え、15分ほど煮込みます。
汁気が少なければ水を、味が薄ければ塩を足して、味を調えます。玉ねぎ麹は塩分の濃さによって量を調整してください。

 

冷やしきゅうりと醤油麹味噌(醤油こうじ)

おつまみにもう一品欲しい、料理するのは気が重いけれどとりあえず何か……というときに、よくつくります。醤油麹と味噌で、味に深みのある「もろきゅう」を簡単に。醤油麹だけでも充分ですが、味噌を合わせるとディップもしやすいです。梅干しを加えても!(スタッフ武岡)

材料
きゅうり、醤油麹 小さじ1、味噌 小さじ1

つくり方
1)きゅうりはお好みで皮をところどころ剥き、食べやすい大きさに切ります。
2)醤油麹と味噌を混ぜ合わせます。お皿に盛ってできあがり。

 

きゅうりとモロヘイヤの和えもの(玉ねぎこうじ)

玉ねぎ麹とお酢を合わせると、どこか梅干しのような旨みとさっぱり感が。和えるだけなので、あと1品ほしいときにさっとつくれます。2人分の分量でつくりましたが、美味しくて1人でぺろっと食べてしまいました。冷やしてから食べると、暑くてほてった体にも良さそうです。(スタッフ黒田)

材料(2人分)
きゅうり 2本、モロヘイヤ 1袋(100g)、玉ねぎ麹 大さじ2、酢 大さじ2、ごま油 小さじ4、かつお節 ふたつかみくらい

つくり方
1)モロヘイヤはさっと湯がいて刻みます。
2)きゅうりをたたいて、食べやすい大きさに割ります。
3)ボウルに、かつお節以外の材料を入れて混ぜます。
4)かつお節を加え、さっと和えます。

 

お漬けものと大葉、塩麹だれのそうめん(塩こうじ)

最近はじめたぬか漬けと塩麹で、夏にさっぱりと食べられるそうめんをつくりました。ささっとつくれるので、時間がないときのランチや、つくるのが面倒なときにもおすすめです。甘みのある塩麹でつくったので、お漬物の塩味もそれほど気になりませんでした。たくさん汗をかく夏のミネラル補給にも。(スタッフ大本)

材料(1人分)
そうめん 1束、お漬物 お好みで(今回はきゅうりとかぶ)、大葉 少々
〈たれ〉塩麹 小さじ2、ごま油 小さじ2、そうめんの湯がき汁 大さじ1、炒りごま お好みで

つくり方
1)そうめんは袋の表示どおりに湯がきます(たれに使う分の湯がき汁をとっておきます)。
2)お漬物は薄切りに、大葉は千切りにします。
3)たれの材料を混ぜ合わせます。
4)ボウルにそうめんとたれを入れてさっと和え、お皿に盛ります。お漬物、大葉を添えてできあがり。

 

塩麹レモンだれの冷やし中華(塩こうじ、中華こうじ)

塩麹をベースにお酢とレモン果汁を加えてさっぱりさせた、夏にぴったりのたれ。あっさりとしつつも、麹の旨みが加わって、深みのある味わいになります。香味のある中華麹も、いい仕事をしています。(スタッフ今村)

材料(2人分)
中華麺 2玉、きゅうり 1本、ハム 4枚、たまご 2個、ミニトマト 3個
〈たれ〉塩麹 大さじ3、酢(庄分酢さんのアップルビネガーを使用) 大さじ1と1/2、レモン果汁 大さじ1と1/2、水 大さじ1、中華麹(なければ中華スープの素) 小さじ2、はちみつまたは砂糖 大さじ1、ごま油 大さじ1

つくり方

1)きゅうりとハムは細切りにし、ミニトマトは4等分に切ります。
2)錦糸卵をつくります。
3)麺を袋の表示どおりに湯がき、たれの材料を混ぜ合わせます。
4)器に麺と具材を盛り付け、たれをかけてできあがり。

 

ガパオライス(醤油こうじ)

醤油麹の旨みと甘みが、甘辛いガパオライスの味によく馴染みます。わが家では、ナンプラーの代わりに日本の魚醤(いわしいしる)を使うことも。
ガパオライスのほかにも、醤油麹でつくるジャージャー麺もおすすめです。(スタッフ柏崎)

材料(2~3人分)
玉ねぎ 1/2個、パプリカ 1/2個、鶏むね肉(または大豆ミート)1枚、にんにく 1片、バジル 適量、ナンプラー 適量、醤油麹 大さじ1、豆板醤 小さじ1程度、塩 少々、油 大さじ1

つくり方

1)玉ねぎは薄切り、パプリカと鶏むね肉は細切り、にんにくはみじん切りにします。
2)にんにく、油をフライパンに入れて火にかけ香りが立ったら、パプリカ、玉ねぎを入れて炒め、塩をふります。
3)鶏むね肉を入れ、さらに炒めます。
4)火が通ったら、ナンプラー、醤油麹、豆板醤で味付けし、ちぎったバジルを加えます。
5)ごはんの上に盛り付け、バジルを飾ります。

 

4種の麹ナムルのピビンパ(塩こうじ、醤油こうじ、中華こうじ、レモン塩こうじ)

いつもピビンパをつくるとき、ナムルの味付けがどれも似てしまうことが多かったのですが、麹調味料を揃えておけば、ひとさじで味に変化をつけられるので、とても助かります。
甘酒に塩と一味唐辛子少々を混ぜてつくった甘酒コチュジャンも、ほんとうに美味しくておすすめです。(スタッフ武岡)

材料(2人分)
ごはん 適量、海苔 少々、コチュジャン 少々(今回は、甘酒に塩と一味唐辛子を混ぜてつくった甘酒コチュジャン)

・トマトとニラのナムル
中玉トマト 2~3個、ニラ 少々、ごま油 小さじ1、塩麹 小さじ1
・なすときくらげのナムル
なす 1本、きくらげ 4枚、ごま油 適量、醤油麹 小さじ1
・もやしと青菜のナムル
もやし 50g、青菜(今回ははくさい菜)50g、ごま油 小さじ1、中華麹 小さじ1、炒りごま 少々
・紫大根のナムル
紫大根 50g、塩 少々、酢 小さじ2、レモン塩麹 小さじ1

つくり方
・トマトとニラのナムル
1)中玉トマトは8等分、ニラは小口切りにし、ボウルに合わせます。
2)ごま油、塩麹を加えて和えます。

・なすときくらげのナムル
1)なすは縦半分にして薄切りに、きくらげは細切りにします。
2)フライパンを熱してごま油をひき、なすときくらげを炒めます。
3)火が通ったらボウルにあけ、醤油麹を加えて和えます。

・もやしと青菜のナムル
1)フライパンを熱してごま油をひき、もやし、青菜、水少々を入れ、オイル蒸しにします。
2)火が通ったらボウルにあけ、中華麹、炒りごまを加えて和えます。

・紫大根のナムル
1)紫大根は薄く半月切り(または千切り)にし、塩と酢をなじませてしばらく置きます。
2)レモン塩麹を加えて和えます。

器にごはんを盛り、海苔、ナムル、コチュジャンを盛り付けてできあがりです。

 

しめ鯖のきりこみ風 (米こうじ)

切り込みと呼ばれる、生魚を包丁で切り刻んで発酵させた郷土料理があると知り、気になっていたレシピ。エスニックテイストもおいしそう! と思い、少しアレンジしてみました。個人的にはパクチー多めがおすすめ。お酒がすすむおつまみの一品にはもちろん、バゲットに挟んでサンドイッチにするのも良さそうです。(スタッフ黒田)

材料
米糀 100g、赤玉ねぎ 1個、塩 小さじ2、青唐辛子(生)1本、しめ鯖 半身、パクチー(お好みで)※しめ鯖とパクチーは食べる直前に準備
〈たれ〉オリーブオイル 大さじ2、スイートチリソース 大さじ1、ナンプラー 大さじ1/2、レモン汁 大さじ1、塩こしょう 適量

つくり方

1)赤玉ねぎは薄切りにし、塩もみします。15分くらいおいたら水気をしぼります。
2)1にヘタと種を除いて輪切りにした青唐辛子、米糀を加えてよく混ぜます。
3)2をジッパー付き保存袋に入れて空気を抜き、冷蔵庫で3日間おきます。
4)しめ鯖を食べやすい大きさに切り、3に加えて和えます。
5)ボウルにたれの材料を混ぜ合わせます。
6)器に盛ってたれをかけ、刻んだパクチーを添えます。

 

旨みや甘み、塩気のバランスのとれた麹調味料。ひとさじでお料理の味に深みを出してくれるので、味付けが楽で時短にもなり、なにより美味しい。暑い夏のキッチンでお料理をするときの味方になってくれます。
麹調味料をうまく取り入れながら、夏野菜のお料理を幅広くお楽しみいただけると嬉しいです。

こうじ調味料づくりにおすすめ

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