体をなかからやさしく温めてくれるお味噌汁。
野菜、大豆製品、海藻、お肉などいろいろな具材を使えるから、
栄養バランスが良く、体調を整えたいときにもぴったりです。
今回は、お野菜をたっぷり使った定番のお味噌汁、洋風材料のお味噌汁、即席お味噌汁をご紹介します。

1.基本のつくりかたで、具だくさんお味噌汁

具材を切ってお出しで煮て、火が通ったら味噌を溶かす。
いちばん基本的なかたちでつくるお味噌汁です。
お豆腐やおあげに限らず、いろいろなお野菜で楽しめますよ。

◆材料(2人分)
さつまいも 小さめ1/2本(約50g)
にんじん 1/2本(約50g)
レタス 3枚(約20g)
しめじ 約50g
おあげ 1/2枚
水 400ml
昆布 約5g 
味噌 大さじ2~3(お好みで調節してください)

◆下準備
お出しはあらかじめ用意しておきます。
朝食にお味噌汁をつくるなら、夜、水に昆布を浸けて冷蔵庫へ。朝にはしっかりお出しがとれています。

◆つくり方
1)さつまいも、にんじん、おあげをひと口大に切り、さつまいもは水にさらします。しめじは石づきを切り落としほぐします。レタスはちぎります。

2)小鍋にお出し、さつまいも、にんじんを入れ強火にかけます。

3)沸騰したら中火にし、しめじ、おあげを入れ蓋をして5分ほど煮ます。さつまいもが柔らかくなったら火を止めます。

4)味噌を溶かし入れ、味をみます(薄いと感じられたら味噌を加えてください)。レタスを入れ軽く混ぜ合わせ、蓋をして1分ほど待てばできあがりです。


◆ポイント
具材は、火の通りにくい根菜を先に入れ、
お出しが煮立ってから火の通りの早い葉野菜、きのこ、豆腐、海藻などを入れましょう。
味噌を入れるのは火を止めてから。そうすれば風味が逃げません。

2.意外な取り合わせ? キャベツの洋風お味噌汁

オリーブオイルやベーコンなど、洋風の食材を使います。
実はお味噌ととても相性がいいんですよ。
ベーコンと卵の旨味、炒めたキャベツの甘味が、お出しの役割をしてくれます。

◆材料(2人分)
キャベツ 1/4個(約150g)
切り落としベーコン 60g
卵 2個
オリーブオイル 大さじ1
水 300ml
味噌 約大さじ2(お好みで調節してください)

◆つくり方
1)キャベツはひと口大にちぎります。

2)小鍋にオリーブオイルを入れ中火にかけ、キャベツとベーコンを炒めます。

3)キャベツが透き通ってきたら水を入れ、沸くまで待ちます。そのあいだに、小皿ふたつに卵をひとつずつ割っておきます。

4)沸騰したら一旦火を止め、味噌を溶かし入れます。具材を端に寄せてスペースをつくり、卵をひとつずつそっと落とます。
5)中火にかけ、沸騰したら火を止めます。蓋をして2~3分蒸らせば完成。

3.ごま油香る、ねぎたっぷりの即席お味噌汁

お椀に具材を入れてお湯を注ぐだけの簡単お味噌汁です。
ごま油とかつおぶしのおかげで、しっかりとしたコクのある味になります。

◆材料(2人分)
長ネギ 1/2本(約50g)
ごま油 小さじ2
乾燥わかめ 小さじ2
かつおぶし 2.5g
味噌 約大さじ1(お好みで調節してください)
熱湯 150ml


◆つくり方
1)長ネギをみじん切りにし、ごま油を加え少しトロっとするまで混ぜます。

2)ネギ、乾燥わかめ、かつおぶし、味噌を入れ、熱湯150mlを注いで混ぜます。


3つのお味噌汁、具材を変えてもお楽しみいただけます。
余り野菜を使っても良いですし、昨日のおかずだったほうれん草のおひたしや、サラダの残りを入れたって大丈夫。
お味噌汁を飲むと、体も心もほっとほぐれて、元気になれる気がします。
しみじみと美味しいお味噌汁で冬を乗り切りましょう。

レシピ作成:高木友香(本と野菜・OyOy)
坂ノ途中の店舗「本と野菜・OyOy」のキッチン担当。日によっては社員のまかないづくりも。小さい頃から料理好きで、小学生の頃に自分用の包丁を買ってもらった。「料理は時短も大事!」と、いかにスピーディーに料理できるか日々追求している。最近はスパイスにハマっていて、神戸まで買い出しに行くほど。