こんにちは、広報くらたです。
2015年最後の坂ノ途中だよりです。もういくつ寝ると、お正月。。おせち料理に使われる野菜たちには、それぞれ意味があります。たとえば、子芋がたくさん付くことから子孫繁栄を願う「さといも」、孔があいていることから先見性のある1年を願う「レンコン」、地中深くに根をはることから家族が土地に根差し安泰であるようにと願う「ゴボウ」。
今週のピックアップ、美しい赤色の「金時ニンジン」は、寿の色のものとしておせちを彩ってきました。お煮しめに入れる際に施す梅の飾り切りは、梅が、咲くと必ず実を結ぶ縁起ものであることから。食材ひとつひとつに願いが込められていると思うと、全種類、しっかり食べたくなります。。2015年、坂ノ途中の野菜をお楽しみくださり、誠にありがとうございました!
***金時ニンジン***

「京ニンジン」とも呼ばれる東洋系のニンジンです。ニンジンの原産地はアフガニスタン。そこから東西に分かれ、「東洋系」と「西洋系」の品種が生まれました。日本へは、東洋系は江戸時代に中国から、西洋系は明治時代にアメリカから伝わりました。現在日本で主流のオレンジ色のニンジンは、西洋系です。
太く短めの西洋ニンジンに対し、金時ニンジンは先が細く、30センチほどの長さになります。「金時」という名は、昔話「金太郎」のモデルとなった平安時代の武者「坂田金時」の赤ら顔になぞらえて付けられました。このひときわ鮮やかで印象的な赤色は、トマトなどと同じ、リコピンによるものです。
肉質は柔らかく、香り高いのが特徴です!煮崩れしにくく、煮物に向いています。赤い色はおめでたい席にぴったり。関西では昔から、お煮しめやお雑煮などの正月料理に欠かせないものでした。煮物だけでなく、美しい色を生かし生のままサラダやピクルス、ドレッシングにするのもおすすめ。優しい甘さでおいしいです◎
**ニンジンの飾り切り ねじり梅**

1、ニンジンを5角形に切る。(①)端に包丁で切れ込みを入れておくとやりやすいです。
2、5辺の中央に、V字で切れ込みを入れる。(②、③)
3、切れ込みを中心に、丸い花びらになるように切り、面取りをする。(④)
4、花びらの境目から中心に向かい縦に斜めに切れ込みを入れる。(⑤)
5、刃元で花びらを斜めに切り取る。はじめは深く、徐々に浅く切り込む。(⑥)
 できあがり!(⑦)
坂ノ途中の野菜はカラフルなのが特徴。金時ニンジン、西洋ニンジン、青首ダイコン、ビタミンダイコン、飛鳥あかねカブで作ってみました◎

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それでは、また来年!
どうぞよいお年をお迎えくださいませ。