こんにちは、みやしたです。

坂ノ途中オフィスの1階、八百屋soilの奥では、農家さんから集められたお野菜をお届け先ごとに振り分ける“仕分け”作業が行われています。この作業、振り分けるのはもちろんですが、野菜をひとつひとつチェックする“検品”、そして、野菜がお客さまに届いたときにより料理しやすい状態にする“調整”という作業も兼ねています。こうした作業でハネられた“はみだし野菜”は、もれなくまかないの材料になります。

今日のごはんはそんな“はみだし”の代表格・キャベツの外葉。もちろん食べられるのですが、固くて筋張っているのでちょっと使いづらい…そこをちょっとひと工夫。

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外葉の固い部分は適当な大きさにちぎり、ぐらぐら湯がいたあと、ミキサーでピュレ状にします。炒めたたまねぎ(これも傷みが出ていてハネられたもの。傷んでいない部分だけを使います)と一緒にことこと煮込んだら、お塩とスパイスで味付けしてカレーに。柔らかい部分は手で細かくちぎって、そのまま具として投入します。

キャベツのやさしい味わいとマッチして、スパイスの風味が際立ちます。玄米と相性抜群!

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こちらはさといものサラダ。シーズン終わりですからどうしても傷んでいるものもでてきますが、食べられる部分はあるわけで。傷みのあるものはあくも強いことが多いですが、皮を厚めにむいて、水にさらせば問題なし。ちなみにきれいなものは皮ごとゆでたあと冷水にとれば皮がつるんとむけて楽ちんですよ。

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ややきつめにお塩を入れた(こうするとぬめりがすこし抑えられます)お湯でさといもを柔らかくなるまでゆがいたあと、お湯を切ってまたちょっと鍋を火にかけじゅうぶん水分を飛ばし、ふたをして“粉吹きいも”をつくる要領でゆすってから、マヨネーズ・黒こしょう・ドライオレガノで味つけ。和風のイメージが強いさといもですが、マヨネーズともよく合うんですよ~。

葉たまねぎの葉と青大豆のスープ。

葉たまねぎの葉はねぎとおなじように使えますが、甘みがつよくてねぎ特有の香りがマイルドなので、コンソメやバターなどの洋風の味つけによくなじみます。スープには最後にオリーブオイルをたらして、より香り豊かに。

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この葉たまねぎの葉も折れてしまっていた“はみだし”。豆も、紫色のしみ(紫斑)が出てしまって、よけられたものを使っています。紫斑は細菌由来の植物の病気が原因ですが、紫斑があるものを食べてもまったく無害とされています。それに、加熱するとほとんど消えてしまうので全然気にならないのです。もちろん、味も変わらずおいしいです。

坂ノ途中からお客さまのもとに届くのはよりすぐりエースの野菜たちですが、“はみだし”たちも農家さんが丹精込めて育てたことに変わりはありません。こんなふうにスタッフ一同いつもおいしくいただいています。

今日も、ごちそうさまでした!