チューリップ、スイートピー、ミモザ……花屋さんにいくと、色とりどりの花が春の訪れを教えてくれます。
あたたかさが増す3月から4月ごろ、野菜は「端境期(はざかいき)」に入ります。冬野菜がどんどん終了するいっぽうで、初夏の野菜、スナップエンドウやそら豆などの豆類、アスパラなどの収穫がはじまるのはもう少し先のこと。それまでの間は、極端に種類が少なくなります。
この時期のお野菜セットは、野菜のかわりに切り干し大根やお豆を入れたり、たけのこや山菜をお届けしたりといった工夫をしています。お野菜が少ない時期とはいえ、菜の花や新玉ねぎなど、冬から春へ、少しずつお野菜の内容も変わりつつあります。
今回は、お野菜セット・Mサイズに、切り干し大根や大豆、干し椎茸やあらめなどの乾物を活かした、2人家族の献立を、まかない担当のまゆさんが考えてくれました。
みなさんのおうちでも、3月から4月の献立の参考になればうれしいです。
今が旬のおすすめ野菜
●ちぢみほうれん草
くしゅっとちぢれた肉厚の葉と、甘くて濃厚な味わいが特徴です。一般的なほうれん草と同じように胡麻和えやソテーなど幅広く使えます。さっと下茹でしてお浸しやお鍋などシンプルな味付けの料理にすると、甘みがしっかり感じられます。
●菜の花
独特のほろ苦さが、春の訪れを感じさせてくれます。火の通りが早いので、茹で時間は短めに。茎を先に、後からつぼみの部分を茹でると、上手く仕上がります。天ぷらなどの揚げものにすると苦みがやわらぐので、苦みが好みでない方にもおすすめです。黄色い花が咲いたらサラダやスープに散らしてみてください。
●新玉ねぎ
初春から初夏にだけ味わえる新玉ねぎは、生のままみずみずしい甘さを楽しめるのが魅力です。スライスしてサラダにするほか、丸ごと玉ねぎスープにするのもおすすめ。水分が多いぶん、通常の玉ねぎよりも傷みが出やすいので、早めにお召し上がりください。
●カリフラワー(グリーン)
さわやかなグリーンのカリフラワーです。花蕾が変色しやすいので、外葉をつけてお届けします。霜にあたるとアントシアニンが分泌され、紫や赤みがかることがあります。品質には問題ないのでご安心ください。茹でて、炒めて、揚げ物にも、幅広く使えます。
〈DAY1/ある土曜日の昼食の献立〉
※献立のなかでピックアップしてレシピをご紹介するものに「◉」のマークをつけています。
◉焼きカリフラワーと炒り大豆のスープ
◉わさび菜と焼きマッシュルーム、はっさくのサラダ
・にんじんのピクルス
・バゲット
〈DAY2/ある日曜日のブランチの献立〉
◉小豆の蒸しパン
◉安納芋の甘辛炒め
・グリーンサラダ
・コンソメスープ
〈DAY3/ある月曜日の夕食の献立〉
◉ちぢみほうれん草とあらめのしょうが炒め
◉菜の花と切り干し大根のオリーブオイル和え
・塩麹の甘みをきかせた、だし巻き
・お味噌汁
・ごはん
〈DAY4/ある火曜日の夕食の献立〉
◉干し舞茸、干し椎茸、干しきくらげの炊き込みごはん
◉葉ねぎと卵のさっぱりスープ
・グリーンサラダ、ポテトサラダ、かぶのピクルスの盛り合わせ
・昆布の佃煮
〈DAY5/ある水曜日の夕食の献立〉
◉新玉ねぎのフライ タルタルソース添え
◉5分でできる!ザワークラウト風キャベツ
・赤だいこんのピクルス
・お味噌汁
・ごはん