ひよこ豆を使った、中東生まれのコロッケです。パレスチナでは、家庭で作られるほか、ファラフェル屋さんで買って食べるのも一般的。たわら型、大きめの平たい丸型といったかたちが見られます。そのまま食べるのはもちろん、トマトやピクルスと一緒にピタパンに挟んでサンドイッチにすることも多いそうです。揚げたての熱々のうちに味わってくださいね。

トマトやピクルスと一緒にピタパンに挟んでも 画像提供:パルシック
材料(約25個分)
乾燥ひよこ豆 500g(水煮だと揚げた時に崩れやすいので、乾燥ひよこ豆がおすすめです)
たまねぎ 小1個(約150g)
パセリ 150g(パレスチナではイタリアンパセリを使います)
ミント(お好みで) 50g
ニンニク(お好みで) 1~2片
青唐辛子(お好みで)※ガザでは辛いものが好まれるので、入れます
塩 大さじ1
コリアンダーパウダー 大さじ1
クミンパウダー 大さじ1
重曹 大さじ1/2
白ゴマ(お好みで) 大さじ2~3
揚げ油(パレスチナでは揚げ物にはコーン油を使うのが一般的です)
作り方
1)乾燥ひよこ豆を洗い、12時間ほど水に浸けて戻します。
2)1をざるにあけて流水で洗い、水気を切ります。
3)たまねぎ、パセリ、ミントを粗めのみじん切りにします。
4)2と3、ニンニク、青唐辛子をフードプロセッサー(高速回転)にかけ、粒感が残らず、かつ滑らかになりすぎない程度のペースト状にします。必要に応じて、水を少し加えてください。
5)4に塩、コリアンダーパウダー、クミンパウダー、重曹を加えてよく混ぜます。
6)5を1時間ほど冷蔵庫で寝かせます。寝かせることで、揚げた時に形が崩れにくくなります。
7)6にお好みで白ゴマを足して、一口大(直径3cmくらい)の平たい丸型に成形します。白ゴマは全体にまぜても、一口大にしたものに振りかけても。
8)たっぷりの油で、こんがりきつね色になるまで揚げます。
サハルさんのレシピについて
パレスチナ・ガザ地区で活動する国際協力NGO パルシックさん。坂ノ途中のコーヒーブランド「海ノ向こうコーヒー」では、パルシックさんが活動されている東ティモールのコーヒーを扱っていたことがあり、その繋がりから、パレスチナのお話も聞くことができました。
ニュースでご存じの方も多いかと思いますが、ガザ地区はいま戦時下にあり、たくさんの方々が逃げたくても逃げることができず、避難民として生活されています。
坂ノ途中でも、なにか支援ができないかと考え、パレスチナのオリーブオイルやチーズなどの販売も検討しましたが、今はまだ現地からの輸出は難しい状況です。そこでまずは、パレスチナの文化へ思いを寄せるきっかけになればと、パルシックさんからご紹介いただいたパレスチナ料理のレシピを「坂ノ途中の編集室」で公開することにしました。