パレスチナ・ガザ地区で活動する国際協力NGO パルシックさん。坂ノ途中のコーヒーブランド「海ノ向こうコーヒー」では、パルシックさんが活動されている東ティモールのコーヒーを扱っていたことがあり、その繋がりから、パレスチナのお話も聞くことができました。

ニュースでご存じの方も多いかと思いますが、ガザ地区はいま戦時下にあり、たくさんの方々が逃げたくても逃げることができず、避難民として生活されています。

坂ノ途中でも、なにか支援ができないかと考え、パレスチナのオリーブオイルやチーズなどの販売も検討しましたが、今はまだ現地からの輸出は難しい状況です。そこでまずは、パレスチナの文化へ思いを寄せるきっかけになればと、パルシックさんからご紹介いただいたパレスチナ料理のレシピを「坂ノ途中の編集室」で公開することにしました。

パレスチナの現状とパルシックさんの活動について

地中海東部に位置するパレスチナ・ガザ地区。
2023年10月以前から人や物の移動が制限され、繰り返される攻撃により、緊迫した状況が続いています。多くの人びとが必要な生活物資を確保することもままならず、失業率は上がり、若い世代が将来への希望や夢を抱くことが難しい状況です。

2025年1月 ガザ中部の様子 画像提供:パルシック

パルシックさんは、2014年の戦争を契機にパレスチナ・ガザ地区の緊急及び生活再建支援をはじめ、その後、現地で盛んな酪農の支援を続けています(羊農家さんの中には、羊を連れて避難している方もいらっしゃいます)。また2018年からはヨルダン川西岸地区で、オリーブやイチジク、アーモンドなどの植樹事業、生ゴミを活用した有機堆肥の利用など、経済的・環境的にも循環型社会へつなげていくための支援をおこなっています。

ガザ中部での酪農支援の様子 画像提供:パルシック

今回レシピを教えていただいたのは、パルシック・ガザ事務所のマネージャー、サハルさん。自宅の隣が空爆を受け、自身も避難を余儀なくされながらも、「支援を続けることが私に与えられた使命」だと自らを鼓舞し、一人でも多くの命を救うために活動を続けています。

サハル(Sahar)さん 支援している羊農家さんの家で生まれたかわいい子羊とともに 画像提供:パルシック

「日本の皆さんに、ガザに関心を持ち続けていただきたい。美しかったガザの文化を忘れないでほしい。私たちが守り抜いてきたガザの料理を伝えることで、日本の皆さんとつながっていきたい」
そんな思いを込めて、今回レシピを送ってくださいました。どちらもサハルさんが幼少期に両親から教わり、娘たちにも伝えたオリジナルレシピです。たくさんの方に作っていただき、ガザに思いを寄せ続けるきっかけとなりますように。

特定非営利活動法人パルシック(PARCIC)


パレスチナのほか、東ティモールやスリランカなど、災害・紛争などで困難に陥った人びとをいろいろな方面から支援する活動をされています。HPにてより詳細な活動紹介や寄付の受付などをされていますので、ご興味のある方はご覧ください。

今回教えてくださった2つのレシピはこちら

一緒にチェック
中東生まれのコロッケ
サハルさんのファラフェル