こんにちは、広報くらたです。
今週から10月、2015年もあと100日を切りました。10月1日は「衣替えの日」。平安、鎌倉時代にはこの日、衣服だけでなく、装飾品、調度品も冬の装いに改めていたそうです。例えば、扇を竹と紙のものから檜のものへ、戸を葦を貼ったものやすだれからふすまへ、など。夏のものは丁寧に虫干しと手入れをして土蔵にしまっていました。
最近は10月に入ってからも突然暑い日が挟まってきたりするので、一気になにもかも秋冬物へ衣替えすることはなくなりましたが、夏の間頑張ってくれた身の回りのものたちの仕舞い支度を、じわじわと始めたいと思います。
今週は、まだまだ皆さまにお届け中!万願寺とうがらしをピックアップします。焼いて醤油と鰹節だけのシンプルな料理でもジューシーなおいしさを楽しめますが、今週はちょっとひとひねり。常備菜として冷蔵庫で数日保存でき、ごはんのおともやおつまみに活躍してくれるレシピを、和洋韓、一挙3品ご紹介します!
***万願寺トウガラシ***
図1
トウガラシはナス科の野菜。ナスやトマトの仲間です。肉厚で大きく、「トウガラシの王様」と称されることもある万願寺トウガラシは、大正末期から昭和初期に、京都府北部の舞鶴市万願寺地区で誕生したと言われています。この時期になると、朝晩の気温が低く日照時間が短い中でゆっくり育っているので、皮はややかためですが甘くてコクのある味がぎゅっとつまっています!
写真右側の真っ赤な実は、「完熟」したもの。一見辛そう…ですが、実はちっとも辛くないんです。完熟まで待ってから収穫しているので、甘みが強く、とってもフルーティ。火を通してもくっきり鮮やかな赤色は、抗酸化作用を持つ「カプサンチン」という成分です。緑の未熟果との味わいの違いや、彩りの美しさをお楽しみください!
***とうがらしみそ***
図2
1、種ごと細かく刻んだトウガラシ(万願寺以外でもOKです)を油で炒めます。
2、味噌を練り込むようにして軽く火を通したらできあがり!お好みで、あえておこげを作ってみたり、みりんや砂糖、刻んだ鷹のつめを入れたり、ラー油でピリッとさせても。
種のぷちぷちした食感が楽しいです。味がしっかりしているので、味噌と混ぜてもしっかり主張しますよ!白ごはんに乗せて◎
マリネ2種~レモンとごま~
肉厚な万願寺トウガラシはじっくり焼いてオイルと合わせると、甘みが引き立っておいしいです。トウガラシに豊富に含まれているビタミンAは油と一緒に摂ると吸収率がアップするので、油と合わせるマリネは栄養面からもおすすめですよ。
レモンの爽やかな香りも、ごま油とコチュジャンのとろっとした甘みも、どちらもとってもよく合います!写真は、緑色と赤色の万願寺トウガラシを一緒に使っています
***レモンマリネ***
図3
1、万願寺トウガラシをフライパンで焦げ目をつけながらじっくり焼きます。
2、縦に割き、塩とオリーブオイルで和え、仕上げにレモン汁をたらしたらできあがり!すだちなど、他の柑橘を使ってもおいしいです。
***ごまマリネ***
図4
1、万願寺トウガラシをフライパンで焦げ目をつけながらじっくり焼きます。
2、縦に割き、塩とごま油、コチュジャン少々で和えます。仕上げに炒りごまをぱらりとふったらできあがり!
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それでは、また来週!