「坂ノ途中だより」は、毎週発行のお野菜のまめ知識や農家さんのはなし、おすすめレシピなどをご紹介するお便りです。これまで紙面のみの発行でしたが、このブログにも毎週アップしてまいります!
過去のものも少しずつ遡ってアップしています。「スタッフの日記」または「まかない・レシピ」のカテゴリーからご覧いただけます~。
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こんにちは、くらたです。
東京は気温が一気に下がり、肌寒い毎日です。今週から9月!9月1日は立春から数えて「二百十日」、宮沢賢治の『風の又三郎』で、風の精と思しき転校生・三郎がやってきた日です。三郎が台風とともに去り幕を閉じるこの物語が示すように、9月頭は台風の多い時期。農作物の無事を祈る「風鎮め」のお祭りが各地で行われます。
晩夏の夏野菜は気温が上がらない中でゆっくりがんばって育っているので、皮が固めで実はしっかり。たとえば秋ナスは、皮をむいてじっくりと煮ていただくのがオススメです。ゴマを加えて煮る「利休煮」など、秋らしい味でおいしいですよ!
今週は、坂ノ途中が扱ういろいろなキノコをピックアップします。形も味も本当に多様なキノコたち。ちょっとめずらしい「生キクラゲ」のレシピもご紹介しています。とっても手軽なので、ぜひお試しください!
***坂ノ途中のキノコたち***
キノコは植物ではなく、「菌類」。人間との関わりはとても古く、古代エジプト、ギリシャ、ローマなど、日本でも縄文時代には食べていたことがわかっているそうです。日本だけでも5000種類はあると言われていますが、食用にされているのはその1割にも満たないとか。。個性的で十人十色の姿形に、初めて口にした人はすごい!こんなおいしいものを見出してくれてありがとう!と思わずにいられません。
今回は坂ノ途中のキノコたちから普段他であまり見かけないものをご紹介しますが、原木生シイタケやハタケシメジ、大黒本しめじ、マッシュルームなど、まだまだたくさんおいしいキノコを扱っていますよ!
特大エリンギ

ヨーロッパ~中央アジアが原産地と言われています。日本では栽培が始まってまだ20年ほどですが、イタリア料理のみならず、和食や中華にも合うキノコとしてすっかりおなじみですね。「特大エリンギ」は、とにかく大きい!りっぱな風貌です。鳥取の北村きのこ園さんが、「感動するきのこ」をめざし様々な工夫を凝らして育てていらっしゃいます。エリンギは通常30日ほどで育つのですが、こちらでは45日かけてゆっくりじっくり大きくしてから収穫するのだそうです。ぷりぷりの食感でとってもジューシー。ソテーするととびきりの味わいです◎
生キクラゲ

主に東アジアで食べられているキノコです。食物繊維が豊富!中華料理では甘く煮てデザートにもするそうです。乾燥品を戻して使うのが一般的ですが、こちらは生。しっとり、ぷるぷるとしています。味はとても淡泊ですが、歯ごたえが独特。さっと湯通しして、からし醤油やポン酢をあえるとさっぱりとおいしいです。京都の自然豊かな村、南山城村で香り高いシイタケも栽培されている、「キノコノ山田」さんから届きました!
ハナビラタケ

フリルのように波打つひだがサンゴを思わせる、美しいキノコです。アメリカなどでは、見た目がカリフラワーに似ていると「カリフラワー・マッシュルーム」と呼ばれているそう。味にクセがなく、どんな味付けでも合います。食感はシャキシャキとしていて、火を通しても残ります。シャキッとした歯触りのあとに、フリル状のひだがほろほろと崩れていくのが楽しい!スープや炊き込みご飯がオススメです。
***生キクラゲのおすすめレシピ**
ヨヨギ店長のはらだのレシピです◎
生キクラゲの白和え

1、細切りにした生キクラゲをだししょうゆで炒り煮し、ごま油とショウガのしぼり汁を加えます。
2、木綿豆腐1丁を水切りし、練りごま(大さじ2)と黒砂糖(大さじ1)と一緒にミキサーにかけます。
3、1と2をさっくりと和え、塩で味を調えて炒りごまをふったらできあがり!
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それでは、また来週!