こんにちは、広報、ヨヨギのくらたです。
今週から3月。3日はひな祭りです。ひな祭りに飾る菱餅は、下から緑は新芽、白は雪、紅は桃の花を表したもの。「雪の下で新芽が芽吹き、上では花がほころぶ」今の季節の情景です。素敵ですね。。(緑と白は上下逆の地域もあるそうです)
今週は、大きな葉っぱ!コラードグリーンをピックアップします。レシピは、意外にも相性抜群の和食です!コラードグリーンを出荷してくださっている農家さん、京都・大原のごめす農園さんもご紹介します。

***コラードグリーン***


コラードグリーンはアブラナ科の野菜で、キャベツの原種に近い、結球しない葉キャベツの一種です。見た目はケールに似ていますが、ケールより柔らかく、苦みが少なく食べやすいです。今の時期は特に、寒さにあたって甘みが増しています。こくがあっておいしいですよ!
日本ではなかなか見かけない野菜ですが、南北アメリカ、東アフリカなどでは昔から広く食べられており、坂ノ途中がウガンダオーガニックプロジェクトを展開するウガンダや、お隣ケニアでは「スクマウィキ=1週間を乗り切ろう!」というユニークな名前で呼ばれています。栄養豊富でこれさえ食べれば元気に過ごせる、という意味なのだそう。下の写真は、オクラのスープかけごはんとスクマウィキの炒めもの。ウガンダの農村の一般的なごはんです。

ぜひ色々な食べ方でお試しください◎千切りにし軽く塩もみしてサラダに。さっと炒めたり、蒸し焼きにしたりしてもおいしいです。葉がしっかりしているのでスープやロールキャベツのような煮込み料理にもおすすめ。栄養価が高いので、ジュースやスムージーにもどうぞ! 

**コラードグリーンの信田巻き**


1、油揚げを油抜きし、長い一辺を残して三方を切り落として開く。コラードグリーンを縦半分に切ってさっと下ゆでする。
2、コラードグリーンの内側に薄く片栗粉をまぶし、油揚げをのせてクルクル巻き、巻き終わりを楊枝で止める。小鍋に並べ、合わせだしを注いで煮含める。
3、食べやすい大きさに切って器に盛りつける。煮汁に水溶き片栗粉で薄くとろみをつけ、料理にかけたらできあがり!
合わせだしは、だし:醤油:みりん=1カップ:大1:大1で。コラードグリーンは、意外にも和風だしと相性ぴったりです。油揚げと一緒に豚肉を巻き込むと、ボリューム満点の主菜に!
**ごめす農園 ヴァギネル ブラヤ ゴメスさん、恵さん**
コラードグリーンを栽培されているのは、京都市北部・大原のごめす農園さん。実家も親戚も農家、という環境で育ったブラジル出身のヴァギネルさんと、京都出身の恵さんの、ご夫婦で営む農園です。ふたりで一緒にできる仕事を、と考える中で、ヴァギネルさんが小さい頃から親しんできた農業に自然と辿りついたそう。2015年8月に就農、お米のとぎ汁を活用した肥料や、ハーブやコーヒーかすを使った虫よけなど、「人にも環境にも優しい方法」での野菜作りに、試行錯誤を繰り返し奮闘されています。

↑ゴメスさん一家。ヴァギネルさんは元サッカー選手だそうです!
育てていらっしゃるのは、コラードグリーンやアーティチョーク、チコリなど、日本ではちょっとなじみの薄い、でもおいしく栄養たっぷりの野菜たち。そこには、そうした野菜で、日本の食卓をバリエーション豊かに、楽しいものにしたい、というゴメスさん夫妻の想いがあります。コラードグリーンはヴァギネルさんの母国ブラジルでもポピュラーな野菜ですが、暖かいブラジルでは大原でほど甘みが増すことはないそう。寒い土地・時期だからこその味わいもお楽しみくださいね◎

↑ゴメスさんのコラードグリーンの畑。寒い朝の霜にあたって、ぐっと甘くなります!
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それでは、また来週!