柑橘のおいしい季節。
冬から春にかけて、つぎつぎに旬のものが移り変わってゆきます。
見た目も、味わいも、さまざまです。
柑橘のシーズンを長く楽しんでいただけるよう、わたしたちスタッフの活用法や体験談をリレー形式でご紹介します。
OnlineShopの特集「旬の柑橘リレー」には、元気いっぱいの柑橘がたくさん。
合わせてチェックしてくださいね。
みかん大好き娘との攻防
うちにいる1歳児は、みかんをはじめとする柑橘類が大好きで、みるとすぐに手を伸ばす。
最初は、丁寧に薄皮もむいて半分にして食べさせていたけれど、もぐもぐと食べる勢いに呑まれて、いつのまにか薄皮付きのまま大人と同じように食べている。
おいしそうに食べるし、食べているあいだはじっとしているのでついつい食べさせたくなるけれど、甘いものをとり過ぎるのはよくないようにも思い悩ましい。今は、子にひとかけ渡すごとに親はふたかけ食べるようにして、いつのまにかみかん全部食べてなくなったね、と誤魔化しているけれど、じきトリックに気付く日がくるとは思う。
やわらかい温州みかんからはじまって、はるかやポンカンもぱくぱく食べる。酸味のあるはっさくは薄皮もむいて手渡すと、しげしげ眺めてふむふむと食べていた。
これまではテーブルの上のカゴにいれておけば安全だったので、親がここぞというときにだけ与えることで(みかんについては)平和な生活が保たれていたけれど、先週、ついにイスに登ることができるようになり、テーブルの上も危険地帯になってしまった。
今日も、器用にイスを登ってテーブルのうえのカゴに手をのばしてみかんをとっていた。 みかんをつかんで、遊んでいるなあ、と思って見ていると、すこし様子が変。口のなかになにかが見えたので、なにかを拾って食べたのかと吐き出させるとみかんの外皮のかけらがでてきた。
ただ遊んでいると思っていたら、いつのまにか、ポンカンにかじりついて歯型をつけている。油断もすきもない。ただ、皮はおいしくないとは気付いたようではある。それ以降、みかんを見つけてはむいてほしい、とばかりに「ん」とみかんを差し出してくる。次は棚の上に隠すことにしたけれど、これまでの執着をみていると高いところに上ってしまいそうで怖い。
まだまだみかんを巡る戦いは続きそうだ。
●片山 大