ストーリーとともにコーヒーを厳選して毎月お届けする『【定期宅配】産地を旅するコーヒー2種セット』。
2026年10月は「人と自然、両方を育てる農園のコーヒー」をテーマにお届けします。

今回は、コーヒーを育て、販売するだけにとどまらず、環境や地域の暮らしにも心を配る農園のコーヒーです。未来へつづく取り組みを続ける、ふたつの農園を紹介します。

お買いもの
産地を旅するコーヒー2種セット
1,080 円〜

インド パパクチ農園の百樹を育むコーヒー

ウエスタンガーツ山脈に位置するインドのパパクチ農園は、現農園主のパバンさんで3代目です。80ヘクタールの広大な敷地で、40種以上の木々の下で生物多様性を守りながらコーヒーを栽培。高木、中木から成る「2段階シェード」という、インド独自の農法を用いています。上層の高木が強い直射日光を遮り、その下の中木の層を通り抜けた光は木漏れ日に。中木のマメ科の木は土壌に養分を与え、コーヒーの果実はゆっくりと完熟します。収入源としてコショウも栽培し、コーヒーが不作のときの備えにもなっています。ソーラー発電、水循環・浄水、堆肥化システムを用い、持続可能な農園づくりを進めています。
就労スタッフには住宅や医療を提供し、子どもの教育費も全額負担。収穫したコーヒーの完熟度が高いほど買い取り価格を高く設定し、意欲と品質を高めています。その努力の成果を、私たちに届いたこのコーヒーが物語っているかのようです。

■スタッフの豆知識

世界のコーヒーの多くはアラビカ種ですが、ロブスタ種は病害や温暖化に強く低地栽培が可能なため、新たな選択肢として注目されています。今回お届けするのは「ファインロブスタ」と呼ばれる、丁寧につくられた高品質なロブスタです。


焙煎度:中深煎り
精製方法:ナチュラル
苦味:●●●◯◯
酸味:●◯◯◯◯
フレーバー:ラムレーズン、バニラ、天津甘栗
栽培:栽培期間中、必要に応じて化学肥料を使用。農薬は有機のものを使用

■おいしい淹れ方

・コーヒー 20g (中細挽き)
・湯の温度 85℃ほど
・投入湯量 300ml
・ドリッパーはハリオV60を使用
蒸らし 0分00秒〜40ml注ぐ。粉全体が湿るくらい
1投目 0分30秒~計130mlまで注ぐ
2投目 1分00秒~計220mlまで注ぐ
3投目 1分30秒~計300mlまで注ぐ
完成 2分30~40秒くらい
Point
過度な苦みや雑味を抑えるため、低めの温度のお湯を使用します。むらし後、前半の湯量を多めにして苦みの抽出を抑え、ロブスタの持ち味ともいえる甘み、コクをバランスよく引き出しましょう。

グアテマラ オーロラ農園の野鳥を守るコーヒー

グアテマラのコバンにあるオーロラ農園は、豊かな熱帯雨林に囲まれた野鳥の楽園です。水力発電やソーラー発電によりエネルギーを自給し、自然生態系を保護しながらコーヒーを栽培しています。一方コバンは、インフラが不十分で貧困問題も抱える地域であり、農園主のアルドさんは「経済的に自立したコーヒー農家の育成」を目指しオーロラスタジオというプロジェクトを立ち上げました。売上の一部を地域住民に必要な浄水フィルターやソーラーパネル、エコストーブの設置費用に充てるなど、農家さんへの公平な還元とともに、暮らしの支援を行い、その輪はこれまでに50世帯を超える農家さんに広がっています。「グァテマラを愛するということ。人を助けるということ。」この思いを原動力に、アルドさんは地域の人々と向き合いながら今日もコーヒーを育てています。その姿勢は、次の世代にも受け継がれていくのでしょう。

■スタッフの豆知識

コバンで保護されている「クビワキヌバネドリ」は、赤い腹と白黒の尾を持つ美しい鳥です。現地では「オーロラ」と呼ばれ愛され、オーロラ農園の名前の由来にもなっています。


焙煎度:中深煎り
精製方法:ウォッシュ
苦味:●●◯◯◯
酸味:●●●◯◯
フレーバー:赤リンゴ、デラウエア、ローストアーモンド
栽培:栽培期間中、農薬不使用、必要に応じて化学肥料を使用

■おいしい淹れ方

・コーヒー 20g (中細挽き)
・湯の温度 90℃ほど
・投入湯量 300ml
・ドリッパーはハリオV60を使用
蒸らし 0分00秒〜 40ml注ぐ。粉全体が湿るくらい
1投目 0分30秒~計170mlまで注ぐ
2投目 1分00秒〜 計300mlまで注ぐ
完成 2分くらい
Point
高めの温度のお湯で、蒸らし後は多めのお湯を素早く注いで、苦みの少ない、明るい酸味の感じられるすっきりとした一杯を目指しましょう。

■今月のひとこと:フィリピンコーヒーよもやま話 「コーヒーパルプワイン」

私たちが飲むコーヒーになるのは、収穫したコーヒーの実のうち種子の部分。パルプ(果肉、果皮)は通常捨ててしまいます。せっかく完熟の、真っ赤で艶々のチェリーを摘んだのにモッタイナイ……のでワインをつくってみることにしました。材料はシンプルにコーヒーパルプ、水、砂糖、イースト(「TAPUY」という地元のライスワインをつくる時に使うもの)だけ。全て混ぜて発酵するのを待ちます。発酵初期はピンク色で甘酸っぱく、じっくりと寝かせると琥珀色に熟成した梅酒のよう。収穫期前の精製トレーニングの1コマにコーヒーワインの実習を組み込んでみると、参加者の反応は上々。「コーヒーってすごいね!」と興味津々の様子でした。その関心が、よいコーヒーをつくる原動力になってほしい。そう願う私なのでした。(焙煎士:岡田昌子)

産地を旅するコーヒー2種セット

「東南アジア・ラオスの森林減少の改善のために何かできないか?」という問いかけから始まった、海ノ向こうコーヒー。産地が抱える課題にも向き合いながら、農家さんと一緒にコーヒー豆の品質向上に取り組んでいます。
今では、産地はアジアから中南米、アフリカへと広がり、取り扱うコーヒー豆は100種類をこえました。個性的なストーリーを持った世界のコーヒーの中から、月替わりで2種類をえらび、自社で焙煎してお届けします。

▼月ごとに変わる、2種類のコーヒー「産地を旅するコーヒー2種セット[定期宅配]」の詳細はこちら
産地を旅するコーヒー2種セット定期宅配