冬にかけて、お野菜セットでお届けすることの多い里芋。親芋を囲むように、子芋、孫芋が育つため、子孫繁栄の象徴とされ、縁起がいいお野菜です。
ただ、もけもけとした皮が剥きにくくて大変、いつも煮物にしてしまう、といったお声も。今回は、簡単に皮が剥ける下ごしらえの方法や、おすすめのレシピをご紹介します。
里芋って皮を剥くのが大変。簡単な方法はありますか?
まず皮ごと茹でるか、電子レンジで加熱するのがおすすめです。つるん! と簡単に皮を剥くことができますよ。加熱後は里芋がとても熱くなっているため、布巾を使うなどして、やけどに注意しながらやってみてくださいね。
<茹でる場合>
1)里芋は洗って、土を落とします。
2)里芋にくるりと一周、切れ目を入れます。
3)鍋にたっぷりの湯を沸かし、皮つきのまま里芋を入れ、7~10分ほど茹でます。
4)竹串がすっと通るようになったら、ザルにあけます。
5)布巾などで里芋を包むようにして持ち、皮を剥きます。
<電子レンジで加熱する場合>
1)里芋は洗って、土を落とします。
2)里芋にくるりと一周、切れ目を入れます。
3)耐熱皿に里芋をのせて、ふんわりとラップをかけます。
4)里芋ひとつにつき、電子レンジの600Wで1~2分加熱します。
5)布巾などで里芋を包むようにして持ち、皮を剥きます。
里芋をキレイに切る方法はありますか?
包丁さばきに自信がある方は、「六方むき」に挑戦してみるのはいかがでしょうか。見た目がきれいに仕上がるうえ、煮崩れもしにくくなります。里芋のぬめりで手が滑りやすいので、注意してくださいね。
1)里芋を皮つきのままさっと洗い、キッチンペーパーなどで水分をとっておきます。
乾いた状態のほうが、ぬめりも出ず、作業がしやすくなります。
2)里芋の上と下を浅く切り落とします。
3)側面が六面になるように幅を調整しながら、皮を剥いていきます。
皮を剥くと手がかゆくなります。どうすればいい?
里芋で手がかゆくなる原因は、ぬめりの成分に含まれているシュウ酸カルシウムです。針状の結晶なので、手にささるとむずむずしたかゆみに。
シュウ酸カルシウムは熱と酸に弱いため、加熱したあとに皮を剥くか、酢水に浸したまま皮を剥くのがおすすめです。
手がかゆくなってしまったときは、酢やレモン汁を手につけると、かゆみが和らぎますよ。
里芋の断面が赤っぽい……。食べられますか?
まれに、里芋の断面が繊維状に赤くなっていることがありますが、これはポリフェノールの一種であるアントシアニンが酸化し、変色したものです。
お召し上がりいただけますが、もし硬くなっていたり、通常とは異なるにおいがするなど、不安に感じられた場合は、お気軽にお客さま窓口までお問い合わせください。
長持ちする保存方法は? 届いてからどれぐらい持つ?
里芋は、湿気と乾燥に弱いため、土がついたまま新聞紙に包むか、紙袋に入れて、5~14℃の冷暗所に置いてください。届いたときに湿っている場合は、すぐに袋から出して風通しの良いところで乾かしてから保存してください。
ビニール袋での保存はカビが発生しやすいため、あまりおすすめしません。また、直射日光も避けるようにしてくださいね。
泥付きの場合は常温保存で約1カ月ほど持ちます。寒さに弱いため、冷蔵保存だと1~2週間程度です。
おすすめの里芋レシピを教えて!
煮物に使うことが多い里芋。実は、サラダや揚げ物、炊き込みご飯にしてもおいしいんです! お気に入りの食べ方がみつかるとうれしいです。


