2023年6月30日(金)、生産者向けイベント「サステイナブルファーマーズラボ(SFL)」を開催いたしました!
当日は坂ノ途中本社(京都市)に坂ノ途中の定期宅配のお客さま(※アンバサダー)おふたりを招待し、オフラインとオンラインで同時開催しました。イベントには坂ノ途中関係者と提携生産者、合わせて約40人が参加しました。
※アンバサダーとは、坂ノ途中がお届けした野菜を使った料理の写真をSNSにアップするなど、PRにご協力いただいているお客さまのことです。

イベント終了後は、オフィスの食堂にて坂ノ途中のまかないスタッフが作ったお料理を食べながらの懇親会も開催し、坂ノ途中を通じて消費者と生産者とが交流を深める機会となりました。

今回はその様子を、坂ノ途中でインターンをしている大学院生の安井がイベントレポートにしました。大学院では森林社会共生学という研究室に所属し、ブータンと日本における有機農業について研究しています。有機農産物の朝市にボランティアとして通ったり生産者さんを訪問したりしながら有機農業に関わる人々と社会に興味を持って研究を進めています。

第2回のテーマと内容
今回は、生産者さんからの「お客さまの声を聞いてみたい」というリクエストにお応えして、坂ノ途中の定期宅配のお客さまおふたりをゲストにお迎えしました。
最初にアンケート調査から分析した坂ノ途中のお客さまの全体像をご紹介した後、実際にお客さまであるおふたりにお話を伺いました。後半は参加者(生産者)のみなさまからの質問も受け付けながらディスカッションをしました。

アンケート調査からみる坂ノ途中のお客さま像
年齢や居住地、野菜の購入習慣など基本的な情報からみるお客さまの全体像、そして実際のお客さまの声の紹介により、具体的なお客さま像を知ることができました。
全体像では、坂ノ途中は、年齢や収入にあまり関わらず幅広いお客さまにご利用いただいているユニバーサルなサービスであること、有機農産物にこだわる層以外のお客さまも多いサービスであることが分かりました。

お客さま2人と生産者さんのディスカッション
坂ノ途中との出会いから始まり、坂ノ途中の好きなところと改善してほしいところ、生産者さんに聞いてみたいことなど多岐にわたってお話を伺いました。
坂ノ途中を知るきっかけはそれぞれですが、お二人とも坂ノ途中の理念に共感し、生産者さんを応援したいという思いを持っておられました。
坂ノ途中の好きなところについては、「普通だと手に入らないような珍しいお野菜に出会える」、「お野菜説明書が入っていることによって野菜への愛が生まれる」、などのお話がありました。改善してほしいところについては、「生産者さんの情報をもっと知りたい」との声があり、それに対して参加した生産者さんからは、SNSでの発信・アピール方法に関する質問が上がり、ディスカッションが盛り上がっていきました。
また食べるものの選び方に関する質問の中で、「生産者さんとの直接的なコミュニケーションの中で生産者さんを知り、応援したいと思う」という話もありました。しかし、このように消費者と生産者の直接のコミュニケーションが重要な一方で、コミュニケーションを重視しすぎることは生産者さんにとって時に負担でもあり、そのバランスも大切であるという話もありました。
イベントが終わるまでお互いへの質問が絶えず、そして感謝の言葉も飛び交う、とても貴重な時間になりました。

インターン安井の感想
生産者さんが実際に坂ノ途中を通して、自分の作ったものを食べてくれている人たちはどんな人たちなのかを知ることができるイベントで、一消費者側としても聞いていて大変面白かったです。
「個性や背景を伝えながらの販売を通じて、季節に合わせた暮らしを楽しんでもらいたい」というねらいのもと始まったお野菜定期便に関する話で、代表小野の「有機農業村の外の人に買ってもらうことを意識している」というのが印象に残りました。元々有機農産物を好み、選択している人たち(有機農業村の住人)だけにアプローチするものではなく、その外にいる人たちが気軽に始められるようなサービスであることで環境にやさしい農業がもっと身近なものになっていくと思います。