千両ナスの収穫をしながら、大根の間引きもする。
今、あいだにいるなあと感じる日がつづいています。
9月に種蒔きをはじめた大根、少しずつ大きくなってきました。モンシロチョウやダイコンサルハムシの幼虫が、ところどころ葉にぽっかりと穴を開けていることも──前に、葉がぼろぼろになるまで食べられてしまって、虫との関係に苦しんだこともありました──。
葉っぱ、今年はめちゃくちゃきれいやなと松井さんも嬉しそうでした。すくすくと育つ姿にほっとしています。

間引きした大根は、土や虫を落とすために、水を張った桶のなかで洗い、水気を切ってから袋に詰めて出荷します。
寒い日は、内側に柔らかなボアのついた防水手袋を使います。北海道の農家さんがおすすめしてくれたこの手袋、出会えて良かったです。指先はぽかぽか。いつのまにか暖かさを喜ぶような日が増えてきました。
夕方、家に帰ると、ごはん炊けてるよという声。やったーと叫びながら、出てきたお味噌汁をひとくち。このじんわりと沁みる美味しさはなに? びっくりしてお椀のなかを見ると、白くて艶のあるカブが入っていました。
夏から秋にかけて、うちのお味噌汁の具の定番だったナスとオクラとはそろそろおわかれ。淋しいなと思っていたところにカブのお味噌汁が出てきて、これからの季節が楽しみになった夜でした。

ふと、あかねちゃんのことを思い出しました。去年の今ごろは、みかんの収穫の相談をしていました。春につくったみかん畑の階段、崩れていないだろうか。みかんを運ぶのに役立つといいな。


●ますお