こんにちは、広報くらたです。
今週23日は、2(ふ)2(じ)3(さん)、「富士山の日」だそうです。わたしは何度か登ったことがあるのですが、ある時はライトがなくても足元が見えるほど明るい満月、ある時は眼下に波のように打ち寄せる薄青い雲、またある時は新月で数えきれないほど星がまたたく空…と毎回夜の風景に感動しています。その夜が明けるとみるみる暖かくそして暑くなって、太陽ってありがたい。。と当たり前のことを改めて思うことも。
今週は、この季節のダイコンなどに多くみられる、「す」がなぜできるのか?を解説します!「す」はじつは、春が近づいてきている証拠なんです。
今週のレシピは、そろそろお届けの始まる早春の野菜、葉つきタマネギを使った優しい味わいの一品です!ぜひご覧ください。
 

*ダイコンなどの「す」について*

 
↑「す」の入ったダイコン
 
「す」は、野菜の中が空洞になっていること。漢字で書くと「鬆」です。
「すが入る」要因はさまざまですが、冬の終わりごろに見られる「す」の大きな原因は、冬野菜の季節のサイクルに関係しています。
冬野菜たちは、「何とか冬を乗り切って、春に花を咲かせ子孫を残そう!」と考えています。そのためカブは茎に、ダイコンは根と茎に、ニンジンは根に、冬を越すために必要な栄養を蓄えます。つまり、普段私たちが食べているのは、冬を乗り切るために野菜たちにとっての貯金箱のような部分なんです。
冬の終わりになってくると、「冬を乗り切ったぞ、春に向けて花を咲かせる準備をしよう!」と、根菜類たちは貯金をやめてしまいます。その結果、肥大化した部分がだんだんスカスカになってスポンジ状になったり空洞になったりします。これが「す」です。
「す」が入ったダイコンやカブは繊維が固く、旬のものより味は落ちてしまいます。でも、これは野菜たちが花の準備を始めている、春が近づいているしるしでもあるんです。
この時期、坂ノ途中では「す」が入ってるかどうかを慎重に外側から検品しながら箱詰めしていますが、「す」入りの兆候に気づけないこともあるかと思います。もし、お届けしたダイコンなどを切ってみて「す」が入っていたら、「もう冬も終わりだな」と、季節の移ろいを感じてみていただけると嬉しいです。
※その後、坂ノ途中にご連絡いただければ、代品のお手配をいたします。ご面倒ですがご一報くださいますようお願いいたします!

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今週のレシピ『葉付きタマネギと海苔の卵とじ』も合わせてご覧ください~!
それでは、また来週!