あたたかい紅茶やミルクに入れて。レモンを漬け込んで、はちみつレモンに。
冬にこそ備えておきたい、はちみつ。
花々の蜜のやさしい甘みが、心まで満たしてくれます。

けれども、寒い季節は少し扱いづらいことがあるかもしれません。
使おうとしたら、瓶のなかで固まっていたということはないでしょうか。

はちみつは低い温度にさらされると、白く結晶化することがあるのです。
どうして? と不安に思われるかもしれませんが、これはとても自然なこと。
はちみつが結晶する理由と、そのおいしい使い方をお伝えします。

はちみつの結晶化とは?

はちみつの主成分は2種類の糖、「ブドウ糖」と「果糖」です。

このうちブドウ糖は、低温下(15度前後)や、急激に温度が下がったとき、振動によって気泡ができたときなどに、結晶化する性質があります。
つまり、ブドウ糖の比率が高いはちみつは結晶化しやすいということ。

この比率は、蜜源(ミツバチが蜜を集める植物)によって異なります。たとえば、アカシアのはちみつはブドウ糖比率が低いため結晶化しにくく、菜の花のはちみつは反対に結晶化しやすいという特徴があります。

また結晶のしやすさは、はちみつの種類によっても異なります。
ミツバチが採った花の蜜のみからなる「純粋はちみつ」は、水あめ・果糖・ショ糖などを加えた「加糖はちみつ」よりブドウ糖の割合が高いため、結晶化しやすいと言えます。

はちみつが結晶するのは自然現象。白く固まったはちみつでも、問題なく召し上がれます。
ここからは、湯煎の仕方や美味しく楽しむレシピをご紹介します。

湯煎の仕方

結晶したままの状態でも食べることができますが、湯煎をして溶かすのがおすすめです。より使いやすく、風味もぐっと良くなります。

今回は、瓶ごとビニール袋に入れ、40度程度のお湯に30分浸けました。

はちみつに含まれる酵素やビタミンのなかには、熱に弱いものがあるので、なるべく40度程度の温度で溶かすのがおすすめです。ずっと加熱しておく必要はありませんが、冷めきってしまった場合は、お湯を入れ替えるなどして調節してください。

瓶の容量にもよりますが、10分ほどでとろりと溶けはじめます。30分経っても、ざらっとした食感が残っている場合は、もう少し置いて様子を見てみてください。

完全に元の状態までは戻らないこともありますが、なめらかさが増し、はなやかな蜜の香りがより感じられるようになります。

使い方

はちみつレモンティー

あたたかいドリンクと混ぜると、すっと溶けます。はちみつのやさしい甘味と、レモンのさわやかな香りにほっと落ち着きます。

つくり方
カップにスプーン1さじのはちみつを入れ、温かい紅茶を注ぎます。最後にスライスしたレモンを浮かべ、よく混ぜます。

 

はちみつトースト

あつあつのパンの上にのせると、とろりと溶けだし、香りがふわっと漂います。固まったままでも、普通のはちみつより塗りやすく、おすすめです。

つくり方
お好みのパンをトーストし、はちみつを全体にのばしてバターをのせます。

 

はちみつとチーズのカナッペ

はちみつとチーズは相性ぴったり。ナッツやドライフルーツなど、お好きなトッピングをのせて。はちみつは、ほどよく固まっているくらいがちょうと良いです。

つくり方
お好みのパンを食べやすい大きさにスライスします。チーズ(ブルーチーズ・カマンベールチーズなど)、はちみつ、軽く砕いたナッツをのせます。

四季の花々から。日本蜜蜂のはちみつ

 
「日本蜜蜂のはちみつ」は、ニホンミツバチが野山に咲く四季の花々から集めたはちみつ。
「百花蜜」と言われるように、いくつもの花から採れた蜜がブレンドされ、深い甘味とやわらかな酸味が生まれます。 

巣からゆっくり時間をかけて蜜を落とす「垂れ蜜」という方法で採蜜し、非加熱のまま瓶詰めに。まじりけのない、純粋なはちみつができあがります。