坂ノ途中からお届けするくだものの一部は、化学合成農薬(以下、農薬)を使用していることがあります。けれども分量は、その地域で使用される農薬の半分以下(※)になっています。

※特別栽培農産物・・・化学合成農薬の成分使用回数、化学肥料由来の窒素成分量が栽培地域で慣行的に使用されている量の半分以下のもの

なぜ、坂ノ途中は農薬を使ったくだものを取り扱うのか。
りんごを例にして説明させてください。

少し先の未来のために

それは、いろいろなものを少し先の未来に残すためです。

りんごの木は、まず木のカタチを作っていきます。5年はかかるでしょうか。それから、収量や味が安定するまで5年くらい。つまり、10年世話してやっとりんごの木は「実をつける孝行者」になります。

ちょっと乱暴な言い方ですが、野菜などは毎年、もしくは毎作(葉物なら2~3か月)植え替えます。だから、病気や害虫などの被害で収穫できずとも、次の作までの期間が短いです。もちろんそれも、とてもツライことではありますが。

さて、立派になるまで10年かかったりんごの木。立派になってからも、病気や害虫の被害、天候の影響などによって枯れてしまったり、ひどく弱ってしまったりしたら、ふりだしに戻ります。りんごや桃、梨のような木本性の(木に実をつける)果樹は、それほど1本の木を大事にしなければならないのです。

しばらくの間だったら、農薬不使用のりんごを作ることはできるかもしれません。でも、条件によっては数年で枯らしてしまうことがある。これでは、坂ノ途中が大切にしている「100年先もつづく、農業を。」というメッセージから大きくかけ離れていることになります。

健全なりんごの木が毎年果実をつけることが、営農を可能にし、地域に人が根づくことにもなります。

100年先もつづく、農業を。

「農薬を基本的に使用しない」というのは、坂ノ途中にとって重要な考えです。けれども目指しているのは「100年先もつづく、農業を。」にあり、農薬を使用しないということは、その手段のひとつに過ぎません。

そんなわけで坂ノ途中では、大きな目的を見失わないためにも、栽培作物や状況に応じて、理由を理解した上で農薬や化学肥料を用いて栽培された作物を取り扱うことがあります。

※「旬のお野菜セット(1回お届け/定期宅配)」や、単品でご購入いただけるお野菜は、栽培期間中、化学合成農薬・化学肥料は原則不使用です