2020年5月より坂ノ途中で取り扱いをはじめた「野菜がめぐるコンポスト」。
気になってはいるけれど、実際に使うとどうなんだろう……。

私を含めて、坂ノ途中にはすでにコンポストを利用しているスタッフが何人もいるので、使い勝手などを訊ねてみました。
答えてくれたのはこの5人。

坪内 崇人 ITエンジニア/以前は、食事はコンビニまかせだったけれど、坂ノ途中にやって来て自炊に目覚めることに
内藤 由次 ドライバー&はんそく/趣味を持つことが趣味という、すごいのかなんなのかよくわからない
佐野 梨緒 お客さま窓口/ジャニーズとガンダムとディズニーと野菜が好き。坂ノ途中では珍しくアイドル感が強い
山本 恵里奈 お客さま窓口/休日はかならずといっていいほど山に登る。当然、山でのお料理やおやつやお弁当づくりがすごい
武岡 萌(もゆる) おいしいもの担当/好きなものは美味しいものとお風呂。通称もゆるん、もゆごろう、ごろう……

スタッフの回答がヒントになって、コンポストのある暮らしがどんなものか思い浮かべていただけるとうれしいです。

コンポストをはじめたきっかけは?


・料理をすると生ごみが必ず出てしまう。ごみ箱だと匂いが気になるし、料理のたびにプラ袋に入れるのも面倒だし──坪内

・実家はケーキ屋なので、生ごみはたくさん出ます。家庭菜園もしているし、環境にもいいから、これだ! と思って──内藤

・ごみを出しつづけて地球を汚してるのが嫌──佐野

使ってみた感想は?


・分解がすすんでコンポストがほくほくしているとうれしい。ペットを飼っているみたいな気持ち──内藤

・ごみを捨てる回数が減った。ごみ袋も小さいサイズに変えました──山本

・ごみが少なくなった! 匂いも気にならなくてハッピーです──武岡

・毎晩、混ぜるのが楽しみで、ペットを撫でているみたいに愛着があります。ずっと野菜の不要な部分を捨てるのが心苦しかったんですけど、微生物が食べてくれるのだと思うと気持ちが軽くなりました。混ぜているとき、気持ちがすごく温かくなるし、良いところしかありません──佐野

困っていることは?


・どういう状態になったら熟成をはじめていいのか迷っています。1日あたりの生ごみの量に応じた目安が説明書に書かれていたので、今はそれを参考にして熟成のタイミングを決めています──山本

・堆肥をどう使うのかを悩み中です──坪内

堆肥の使いみちは?


・ベランダの植物たちの肥料にします──武岡

・家庭菜園をしている知り合いに譲ろうか、自分でなにか育てようかと迷っているところです──山本

こんな声もありました


・日用品など、これまで以上に環境に配慮したものを選ぶようになりました。スポンジは微生物の力で分解されるもの、歯ブラシはプラスチックではなく竹でできたものを。少しずつでも良い方向に進んでいけたらいいなと思っています──山本

・人間、たとえば私は死んでも土に還らず、それどころか生活しているだけで環境を悪くしてしまうなんてとずっと思ってました。少しだけでも、ごみが減り、それが堆肥になるのは気持ちがいいです──佐野

おしまいに


私はコンポストをはじめるまで、生ごみは、匂いが気になるのでビニール袋に入れて捨てていました。そのことにずっと違和感を抱いていました。
でも、コンポストをはじめたことで、その気持ち悪さはすっとなくなりました。

ペットみたいという感じ、私もすごくわかります! 生ごみを入れていると、ごはんをあげているような気持ちになりますよね。

使い方はそんなに難しくはないと思うのですが、やっぱり、どこで生ゴミの投入をやめて熟成をはじめるのかは、迷うところかもしれません。
LFCコンポストは、合計20kg〜25kgの生ごみを投入することができます。だから、そこから逆算すると考えやすいと思います。
1日300gくらいなら2か月間は入れることができますし、1日250gなら3か月は投入を続けられます。迷ってしまったら、LFCコンポストのサポーターにLINEで相談をしてみてくださいね。

そして使いみち。
ベランダ菜園や家庭菜園をはじめるのもいいですし、使い道がない場合には周りの人に使ってもらったり。地域によっては自治体が回収しているところもあります。
坂ノ途中は、2021年6月から、京都、大阪、兵庫の自社便でコンポストをお届けしているお客さまから、使いみちに困った堆肥をお引き取りし、自社農場・やまのあいだファームで活用する取り組みをはじめました。対象エリアのお客さまは、そちらも活用していただけます。 詳しくはこちら

ひとりひとりの小さな資源循環、だけどそのひとりひとりの数がうんと増えたら……そんなときがくるのを楽しみにしています。


●石川凜