こんにちは!
海ノ向こうコーヒーで輸入・焙煎を担当している舛田菜緒です。
ネパール・カブレ郡の山間地域で、自然や暮らしを守りながら新しいコーヒー産業をつくり、農家さんが安定した収入を得られるようにすることを目指す「ネパールのつぼみコーヒープロジェクト」。

2017年にコーヒーを育てはじめて4年。2021年からは「ネパールのつぼみコーヒー(以下、つぼみコーヒー)」として販売を開始しました。

STORY(1)では、2021年前半の活動をふり返りました。
新型コロナウイルスの感染拡大により、一時はコーヒー豆を輸入できない状況が続きましたが、2021年9月にようやく到着!
そこからすぐに、コーヒー豆の品質チェックに取りかかりました。その結果はいかに……?

【INDEX】
コーヒー豆の品質チェックとは?
美味しいコーヒーをつくるために
毎年の成長を一緒に楽しんで

コーヒー豆の品質チェックとは?

ネパールから届いたコーヒー豆

ネパールからコーヒー豆が到着したら、海ノ向こうコーヒーのスタッフが品質チェックをします。

まず確認するのは、コーヒー豆の見た目。大きさや色味だけでなく、欠点豆という、カビの生えた豆や虫食いのある豆が混ざっていないかを確認します。9月に届いたコーヒー豆は、2020年のシーズンよりも色味や形がずいぶん良くなって、農家さんたちの頑張りが伝わってきました。

実際に焙煎して飲んでみると、酸味や甘味が増して、これからもっとおいしくなる可能性も感じました。

また改善点も発見。

ひとつ目は、コーヒー豆の乾燥です。
ネパールでは、コーヒーチェリーの果肉を取り除いて発酵させたあと、水で洗い流して乾燥させます。最後の工程でコーヒー豆が十分に乾かなかったら、風味が弱くなったり、雑味が出たりするのです。以前から農家さんには「適切な方法で、適切な期間乾燥させる」ことの重要性を伝えてきましたが、2021年のシーズンは乾燥が不十分だと思われる部分がありました。
ふたつ目は、収穫するタイミングです。
雑味のない味わいにするには、赤く熟したコーヒーチェリーのなかから、完熟のものだけを見極めて収穫することが大切です。しかし今回の豆には、熟しきっていないものが混ざってしまっていました。

オンライン会議の様子


品質チェックが終わったら、早速、農家さんと現地パートナーとオンライン会議を開催。こちらから良かった点、改善してほしい点をフィードバックしてから、どのように改善するかをていねいに話し合いました。
農家さんや現地パートナーはとても前向きに受け止めてくれ、「来年はもっとがんばるよ!」と嬉しい言葉をもらいました。

 

美味しいコーヒーをつくるために

そして、もっと美味しいコーヒーをつくるための取り組みが始まりました。

村に加工場をつくりました

まず、農家さんが共同で使うコーヒーの加工場を設置。コーヒーチェリーの果肉を取り除いてから発酵、乾燥までを行うことができる設備をそろえました。

とくにコーヒー豆の乾燥工程を改善するために、通気性の良い環境を保つ設備(乾燥棚・アフリカンベッド)や乾燥の状態をチェックする機械も導入しました。

コーヒー豆を乾燥させています

さらに、農家さんに「完熟のチェリーとはどんな状態をさすのか」伝えたり、現地パートナーのスタッフが完熟度合いをチェックする仕組みをつくったりしました。以前は、農家さんが個々にコーヒーづくりをしていたネパールの産地。もっと美味しくするためにと、村全体、地域全体で取り組めるようになったのは、大きな一歩です。

毎年の成長を一緒に楽しんで

ネパール現地パートナー、Colorbathのみなさんと

2022年の豆を2月に収穫して、5月頃日本に到着する予定です。STORY(1)でもお話ししたように、「その日のことはその日に決まる」のがネパールです。コーヒー豆が届くまで何が起こるかわかりませんが、楽しみに待ちたいと思います。みなさんがネパールのコーヒーを楽しんでくださること。そのことが農家さん、現地パートナー、私たち、このつぼみプロジェクトに取り組む全員のモチベーションです。
これからも、ネパールのコーヒーが成長していく過程も一緒に楽しんでいただけるよう、がんばります!