坂ノ途中ではカスカラシロップやカスカラコーヒーチェリーティーなど、「カスカラ」を使った商品を販売しています。
このカスカラ、どんなものか想像できますか?
実はカスカラを販売することは、農家さんの収益向上や、産地の課題解決にもつながっているのです。
カスカラって?
「カスカラ」とは、コーヒーの実の皮と果肉部分を乾燥させたもの。
スペイン語で「籾(もみ)」を意味するcáscaraに由来します。
茶色いコーヒー豆からは想像つきませんが、コーヒーは「コーヒーノキ」という木になる果実。ジャスミンのような白い花を咲かせたあと、さくらんぼのような赤い実をつけます。その見た目から、果実は「コーヒーチェリー」と呼ばれます。
「コーヒーチェリー」の中には、向かい合わせに2粒の種子が入っています(1粒の場合もあります)。この種子がコーヒー豆のもと。この種子を乾燥させ、焙煎したものが、普段目にする茶色いコーヒー豆です。
カスカラは捨てられることがほとんど
種子以外の皮と果肉の部分(=カスカラ)は、一部堆肥として活用されることもありますが、ほとんどが使い道がなくて捨てられてしまいます。
見た目のとおり、さくらんぼのようなフルーティーな香りのカスカラ。これを何とか活用できないか。
このカスカラの可能性を広げるため、さまざまに工夫して商品化したのが、コーヒーチェリーティ―、カスカラシロップ、カスカラパウダーといった商品です。
ドライイチジクやあんずのような甘酸っぱい味わいから、コーヒーって果実なんだということを思い出させてくれます。
農家さんの収益向上にも、産地の課題解決にも
私たちが通うアジアの産地では、農家さんがコーヒーチェリーを一つ一つ手摘みで収穫しています。一粒のコーヒーの果実から得られる収入が2倍になれば、農家さんの生活向上にもつながります。
また、産地ではゴミとなるカスカラによる環境汚染も課題となっています。たとえば、川に大量に棄てられてた結果、カスカラが腐敗し、水質汚染を引き起こしたという事例もありました。
カスカラを美味しく楽しむことが、産地の課題を解決する手助けにもなるのです。
そんなストーリーとともに、多くの方にカスカラを知っていただけたらうれしいです。