坂ノ途中が、はじめてカレンダーをつくりました。
なぜつくろうと思ったのか、どんな思いを込めたのか。できるまでを、お話しします。
カレンダーをつくるなら、どんなものがいいだろう
坂ノ途中には、大事にしている時間の感覚があります。
農のリズムや食卓を通して、暮らしのそこかしこにふと感じられる季節のうつろいです。
急に進んだり、少し後戻りしたり、折り重なったり、境界はとても曖昧で、十二か月では区切れない。
ハッと気づく風の匂いや朝晩の気温、食卓に並ぶお野菜——そんなちいさな手がかりから、私たちは季節の変わり目を感じ取っています。

季節の気配を、お客さまと一緒に感じられる商品ってなんだろう。
そう考えて浮かんだのが、カレンダーでした。
ただめくるだけのものではなく、一年を一緒に過ごすもの。
季節の変化に、そっと輪郭を与えてくれるようなもの。
そうして生まれたのが、坂ノ途中の二十四節気カレンダーです。

なぜ「二十四節気」なのか

二十四節気とは、一年を春夏秋冬の四つに分け、さらに六つに等分し、二十四の季節それぞれに名前をつけた暦のこと。古代中国で生まれ、日本では古くから農作業の目安としても使われてきました。太陽の動きを基準に、およそ15日ごとに次の節気へと移っていきます。
季節はグラデーションで変化していきます。そうした変化に節目をつけてくれる二十四節気と、坂ノ途中の季節の捉え方には、近いものがあるのではと考えました。
この商品に込めた思い

いちばん工夫したのは、節気や月の切り替わりを、パキッと区切って見せないこと。前後の季節がゆるやかにつながっていく感覚を大切にしました。具体的には、12枚のページそれぞれに2つの節気を配置し、中央のイラストがその2つの節気を橋渡しするようなデザインにしています。季節が重なり合いながら進んでいく、そんな感覚をそのまま形にしたいと思いました。

A4を縦半分にしたサイズで、短冊のような細長い形状。機能性を保ちながらも、大きすぎず小さすぎず、どんなインテリアにも自然になじむサイズ感を意識しました。
全体の色味は、あたたかみのあるブラウンをベースに、紙の質感とイラストのやわらかさが感じられるように仕上げています。
イラストは、坂ノ途中のお野菜や季節の手しごとをモチーフに、イラストレーターの小泉理恵さんに描いていただきました。
カレンダーができるまで #02では、小泉さんにも登場していただき、イラストの制作について紹介しています。
つづきはこちら≫
日常にささやかなアクセントを

このカレンダーは、農の風景がどんなふうに移り変わっていくのか、季節ごとにどんな手しごとがあるのか、暦の節目ごとにどんな行事があるのか——そういったことを教えてくれます。
「ああ、今日から夏至なんだ」
カレンダーに触れた瞬間に、季節がたしかに進んでいることを感じる。何かをつくってみようか、家族に教えてあげようか、服装を少し変えてみようか——そんなささやかなアクセントを、日常のなかで楽しんでもらえたら。
キッチン、リビング、寝室など、暮らしの動線にそっと飾ってもらえたら嬉しいです。ふと目にしたときに季節の答え合わせができるような感覚。忙しい日々のなかに、ぽっと余白をつくる存在になれたらと思っています。
発売・購入について
● 発売開始:2026年11月6日
● 価格:2,860円(税込)
● 販売場所:坂ノ途中OnlineShop(本と野菜 OyOyでの店頭販売も予定)




