春は目のまえ。
畑に、牛糞を入れて耕して、土づくりに取りかかっています。やまのあいだファーム(耕す)は3年目に入り、少しずつ土が良くなってきたよう。
今年はナスを2種類とオクラ、そしてあらたにトウモロコシも栽培する予定。トウモロコシは育てるのが難しいといわれているのですが、チャレンジです。


土づくりをしながら、先に植えた春野菜がきちんと育つように準備もはじめました。豆類は、冬を越えて、最近の陽気で少しずつ大きくなっている。
スナップエンドウには、ツルが上っていけるよう、ネットを用意します。支柱を立てて、そこにネットを張るのだけれど、風が強いと倒れてしまうので、細いロープを地面からガイライン(張り綱)として使ったり、支柱同士をつないだりする。
そして、この作業をしているときは、どういうわけかラッコのことがあたまに思い浮びます。
ラッコです、あのかわいいの。


ご存知の方も多いと思いますが、ラッコは、脇の下のポケットにお気に入りの石を入れてていて、食事のときに取りだし、貝の殻を打ちつけて割り、その中身を食べます。好物はホタテやウニ。ラッコを飼育している水族館は、餌代に頭を悩ませるようです。
絶滅危惧種に指定されているため、いまは日本にラッコを連れてくることができません。多頭飼育をしているラッコを見ることができるのは、三重県の鳥羽水族館だけのようです。
ラッコは、眠るとき、潮に流されないように、昆布に体を巻きつけたりします。昆布がないところでは、ラッコ同士で手をつないだりしています。
見られなくなるまえに、温かくなったら、子どもを連れて、手をつなぐラッコに会いに行かなくちゃ、そんなことを思いながら、今日もスナップエンドウの支柱をロープで縛ります。

●ケンゾー