「自然を感じながら生きること」
暮らしのなかで大切にしていることはなんですかと訊ねると、そんな言葉が返ってきました。
「朝、目覚めると窓を開けます。季節を感じたくて」

インスタグラムなどにいつも素敵なお料理の写真をアップされている菱沼未央さん。坂ノ途中のお野菜セットを、どう感じられて、どんなふうに活用されているのか、お話を伺いました。

Mサイズのお野菜セットが隔週で届きます。今回はリーフレタス、赤サラダからし菜、ほうれんそう、ミニチンゲンサイ、スナップエンドウ、ラディッシュ、ニンジン、葉つき赤玉ねぎ、ごぼう、じゃがいも、特大エリンギ、おまけのショウガが入っていました。
最初に日持ちのしない野菜を作りおきにします。たいてい4種類くらい。このときは茹でニンジン、ほうれんそうの塩茹で、ごぼうとスナップエンドウのマスタードソテー、じゃがいもとじゃこの大葉にんにく醤油和えです。のちのちアレンジが効くよう、シンプルなものにすることが多いです。
ほかのお野菜は、その日その日で使っています。赤サラダからし菜はペペロンチーノに。ミニチンゲンサイとエリンギは中華風炒めにしました──エリンギは美味しさに感動しました。余った分でハッシュドビーフを作ったのですが、夫は、肉いらないくらいだね、と言いながら食べていました──。

献立を考えることはあまりしません。身体と心の声をきちんと聞く。それは毎日のお天気や体調で変るものだから、次の日の献立を考えたりしないんです。自然に、素直に食べたいものを作ります。
坂ノ途中さんのお野菜セットは、とても美味しいお野菜がほとんどですが、ときには、これなら実家の畑のものの方が……と思うこともあります。でも、それも含めて野菜の個性だと思っています。届いた野菜の状態に合わせてお料理するのが楽しいのです。あと、出会いも楽しいですね。スーパーだと同じ野菜ばかり買ってしまうでしょう。こんな美味しいお野菜を知らなかったなんて損してたと感じることもしばしばです。

でも、坂ノ途中さんのお野菜からいちばん強く感じることは、農家さんやスタッフさんたちの野菜愛です。それは栄養や美味しさに勝る価値があると思っています。  子どもが生まれたことで、しあわせに暮らせる未来を願うようになりました。便利になりすぎた社会で、自然を感じながら、さまざまなことに折り合いをつけて生きていく。そんなときに、坂ノ途中さんと出会えたことは、とても良かったなと感じています。

※菱沼さんの記事は、こちらの読みものにも掲載されています。
≫第2回!届いたお野菜どう使ってる?お客さまの食卓をのぞいてみました!