2023年8月25日(金)、生産者向けイベント「サステイナブルファーマーズラボ(SFL)」の第3回を開催いたしました!
当日は坂ノ途中本社(京都市)にゲストスピーカーとして農家さん2名を招待し、オンラインで開催しました。イベントには提携農家さんと坂ノ途中スタッフが総勢約40人参加しました。
▲左から坂ノ途中の樋口、小野、株式会社ラウアイの柏木さん、ひらひら農園の平沢さん
今回はその様子を、坂ノ途中でインターンをしている大学院生の安井がイベントレポートにしました。大学院では森林社会共生学という研究室に所属し、ブータンと日本における有機農業について研究しています。有機農産物の朝市にボランティアとして通ったり生産者さんを訪問したりしながら有機農業に関わる人々と社会に興味を持って研究を進めています。
第3回のテーマと内容
「隣の農家さん大解剖!」というテーマの通り、坂ノ途中の提携農家であるお二人にそれぞれの農業経営についてお話ししていただきました。
前半はお二人の就農の経緯、事業化戦略を時系列に沿ってお聞きしました。
中盤は参加者の方から事前にいただいていた質問を中心に、栽培計画の立て方、栽培作物の決め方、人件費などに対する戦略、工夫ついてお聞きしました。ここでは栽培計画を立てているExcelを見せてくださるなど、参加者・ゲスト共に坂ノ途中提携農家だからこそできる話がたくさんありました。
後半はその場で質問を募り、ゲスト農家が答えていくという形で進みましたが、中にはおすすめのデジタルツール・ソフトの話など、一方通行ではなく、それぞれのアイデアや情報を交換し合う場面もありました。オンラインの開催でしたが、参加者のみなさんから具体的な質問が飛び交い、議論も深まる活気ある回となりました。
参加した生産者さんの声
「経理・栽培(販売)管理計画の立て方などに対する、ゲスト農家の戦略を聞けたことが勉強になった」
「細かい技術論に陥らず、経営や人材育成について非常に参考になる話を聞けた」
など、学びがあったという声を多くいただきました。
有機農業のスタイルは多様で、各農家さんが自分なりのやり方や戦略を持っているからこそ、得られる学びが大きかったのではないかと思います。
また、今回ゲストとして迎えた二人の農家さんとはまた違う立場の方の話も聞いてみたい、といった声も寄せられました。
インターン安井の感想
今まで数も少なく地理的にも分散されてきた有機農業者の需要に沿った製品機械は積極的に開発されてこなかったけれど、もっと団体となって需要を訴えていくことで、可能になっていくのではないか、という話に有機農業の未来の明るさを感じました。
また私は現在大学院生で、有機農業に興味があるのですが、農業に関する学びにとどまらず、その時々によって転機を持ち進んできたゲスト農家さんお二人の人生を少し覗けたような気持ちになり面白かったです。
今後に向けて
こういった生産者同士のディープな情報交換の場づくりの必要性が強く感じられる回でした。これからも個人勝負ではなく、有機農家も団体戦で共に戦っていけるような環境づくりを目指して、サステイナブルファーマーズラボを開催していきたいと思います。
次回のサステイナブルファーマーズラボは10月31日(火)を予定しています。
テーマは「ペーパーレス、圃場の外での業務圧縮」として、坂ノ途中のfarmO(ファーモ)、れんらく帳などを使った業務改善に関する情報交換をしたいと思っております。
どうぞお楽しみに。