はじめてお正月を自宅で迎えました。
しかもステイホーム。外に出たのは、近所の公園と、歩いて行ける神社の初詣だけ。
同じように帰省を控えた従兄弟が遊びに来てくれたくらいで、お客さんもありません。
子どもたちと遊ぶといっても、人が集まるところには行きたくないので、近所の公園──いつもほぼ無人──が遊び場所です。
このお正月は、羽根つき、凧揚げ、コマ廻しという、なんだかすごく伝統的な日本のお正月になってしまいました。
羽子板と羽は子どもが学校からもらってきたものです。羽も板も堅くて小さく、やってみると大人でも難しい。3歳の娘は、ぜんぜん羽を打つことができず、癇癪をおこして早々に離脱しました──顔に墨を塗るのはしなかった。
凧は、休校中に子どもを走らせようと買っておいた三角形のスポーツカイト。でも、四角くて足のついた日本の昔ながらの凧の方がバランスが取りやすい。
日本の年末年始というと餅つきですが、毎年参加している町内の餅つきはこのご時世で中止となりました。すると、帰省しないと知ったご近所さんから、家でついたんだけれどよかったらと、柔らかいつきたてのお餅をいただきました。町内では、今でも多くの人が自宅で餅をつくようです。
玄関には、息子が学校でつくった正月飾りを掛けました。帰省しなかったことで、我が家が暮らす土地のお正月ってこんなふうなんだと感じられました。
さて、子どもたちにとってのお正月の一大イベント、お年玉。僕の兄からはいかにも2021年らしくPayPayで送られてきました。
子どもたちの喜ぶ姿は、いつの時代も同じみたいでしたが。
●ケンゾー