豊かな森と動物を守るコーヒー
今月のコーヒーのテーマ vol.1(2020年11月)より
ラオスの森の様子
記念すべき「産地を旅するコーヒー定期便」第1回目、最初のコーヒーは、ラオス北部、モン族の人々が暮らすロンラン村から届いたコーヒーを選びました。今年(2020年)収穫された新豆・ニュークロップです。
ラオスは海ノ向こうコーヒーがはじめてコーヒー栽培に関わり始めた大切な場所です。2016年から産地に通い始め、森を守りながらコーヒーを育てています。2017年に初めてコーヒー豆を輸入してから、今年で4年目になりました。毎年産地に通いながら、現地パートナーのサフロンコーヒーさんと産地の農家さんと一緒に、より美味しいコーヒーを作るために試行錯誤しています。
農家さんが頑張っているのは、完熟のコーヒーチェリーのみを選んで手摘みすることと、品質の良い豆だけを選別するハンドピックの精度をあげること。どちらも細かい手作業でとても大変ですが、これを頑張らなければ品質の高いコーヒーにはならないため、私たちは毎年その技術指導に取り組んでいます。
ロンラン村の農家さんよって丁寧につくられたコーヒーは、酸味が少なく、ビターチョコのようなほどよい苦味がありながら、きび砂糖のような甘味も感じられます。美味しいコーヒーがラオスの豊かな森を守り、そこに生きる人々の暮らしにもつながる。そんなことを想いながら味わってみてください。
ハンドピックをするトンサイさん
焙煎士・なおさんより
「今月は、秋の味覚によく合う、まろやかで甘みのあるコーヒーを選びました」
焙煎度:中深煎り
苦味:●●●○
酸味:●○○○
風味:ビターチョコ、きび砂糖
はじまりの場所、ロンラン村
海ノ向こうコーヒーのはじまりのお話はご存知でしょうか?もともとは、コーヒーをつくろうとしていたわけではなく、「ラオスの森林減少の改善のために何かできないか」と相談を受け、現地を訪れたことがきっかけでした。詳細はこちら>>
産地を旅するコーヒー定期便
美味しさや品質を重視するのはもちろんですが、環境や産地(地域コミュニティ)に配慮したコーヒー豆を取り扱っていることが伝わるよう、みなさまにお届けしたいストーリーを詰め込んだリーフレットも同封しています。「過去にどんなコーヒーがあったのか気になる」という声にお応えして、これまでの内容をご紹介していきます。これまで続けてくださっているみなさんも、こんなコーヒーがあったなと思い出していただけると嬉しいです。