桜爛漫! 
やまのあいだファームへの道のり、いくつもの桜並木を通ります。車のラジオを聞いていると、桜の開花ニュースがいっぱい。みんな、ほんとうに桜が好きなんだな。
今年はどこも開花宣言が早くて、入学式とタイミングが合うのか気になったりしています。晩生の八重桜があればいいのだけれど……。


少し前になりますが、ダイアリーのvol.105で書いた、瀬戸内の島での石積みワークショップのころは、ちょうど不知火の収穫の時期でした。今年は不知火が熟するのもかなり早かった。
収穫してから京都に戻ろうか、3月の末まで待とうか、島の人に相談してみました。前の年は同じころに収穫したら、少し酸味が残っていたから。
「一刻も早く収穫した方がいいよ。今年はひよどりの害がひどいから。半日で全部食べられちゃうよ」
慌てて自分の畑に行ってみると、ピーピーと数羽のひよどりが不知火を突っついていました。去年はこんなことなかったのに……。ためしに、ぶら下がっている実をもいで食べてみると、たしかに去年より甘い。
そこからは、もうひよどりとの競争です。畑を少しでも離れると、すぐにやって来るので、負けられないーと猛スピードで収穫しました。
結果……不知火の木、3本分くらい食べられてしまいましたが、もう頑張れるだけ頑張ったので悔いはないです……。

冬から春にかけて、島は柑橘で溢れます。
どこの家にも、民宿にも、テーブルの上には伊予柑やらみかんやら不知火やらが山盛りに置かれています。
鳥たちにもおすそわけじゃ。あんたら、この島に生まれて、美味しいもんいっぱい食べられてよかったのぅ、と変な方言でヤケクソ気味に思いました。


不知火の畑には伊予柑の木が1本あります。畑のオーナーのジーンさんから、伊予柑穫れたら持って来てと言われていたので、京都に帰る前にお宅に伺いました。知り合いのパン屋さんに送ると、美味しいマーマレード入りのパンになるそうです。
「冷凍しておくから、次に来たら声をかけてね!」
楽しみです!

●あかね