貧乏性なのか、使えるものはずっと使っています。
たとえば携帯電話。12年前に800円で買ったガラケーを今も使っています。
3年前、旅行から帰ってきたときに紛失したことがあって、友人からも、もう寿命だからほっといてやりなよと言われたのですが、なんか納得いかなくて必死であちこち探し回ったら出てきました。
化石のようなガラケーを使っているのは、なんだかステータスのような気もして、もうこいつは完全に壊れるまで使ってやろうと思っています。

フリースのジャケットは小学校6年のときに母親に買ってもらったものを着ています──小6のときに僕の身長は170cmくらいあったのでサイズは大丈夫。
有名ブランドのものでもないし、保温性がすごくいいわけでもなく、近所のスーパーの衣類コーナーに山積みになってたものを買ってもらったのですが、買い換える必要もないので、ずっと着ています。
ドミニカにも持って行きました。
赤道に近い亜熱帯の国ですが、僕が滞在していた山間部は朝晩がかなり冷え込むので、このフリースはかなり活躍しました。
ドミニカ人の友人に「それ、欲しいなー」と言われましたが、固く断りました。
24年も着ているけれど、まだまだ着つづけるつもりです。

貧乏性と言ったけれど、実はモノに対してこだわりがある(紛失したガラケーを探したり)のか、こだわりがない(どんなものでもいいと思っている)のか、よくわかりません。スマホや新しいフリースが買えないわけじゃないけれど……もしも大きなお金を使えるなら、ドミニカから大好きなバンドを呼んで日本でツアーをしたい、そんな感じです。

ドミニカで暮らしていて感じたことは、生活って案外シンプルでいいんだなということです。
ご飯を食べて、ちょっと仕事をして、家族や友人、近所の人と一緒に過ごす。
それだけのことで心は満たされていました。
いろいろなモノを持つことより、そういうゆとりのある生活がしたいなと思う今日この頃です。

思い出しました。ドミニカ人ってみんなスマホ持ってた……。

●まつい

* 写真は、ドミニカでいつも遊んでいた友だちのアナジェンシーのお父さんのアルフレードさん。畑で採れた豆やとうもろこしを選別していると、近所の子どもたちが集まってきました