今年も、楽しみにしていたフキノトウを探しに、あいた時間は畑の畦でごそごそしています。少しばかり収穫。
可愛らしいツクシの頭もひょっこり出てきていました。伸びてくるまでもう少し待ってやろう。
いつもなら、畑の野菜たちは雪の下でぺちゃんこになっている時期なのに、雪が降らないどころか、草刈りをしないといけないほど雑草が伸びている。この冬はほんとうに暖かいですね。

それでも──
1年でいちばん冷え込むこの季節には、毎年、味噌を仕込んでいます。
作業には3日くらいかかります。まずは、乾燥大豆を丸1日しっかりと水に浸します。翌日に、十分に柔らかくなるまで炊き上げます
お気に入りの塩と麹、道具を揃えて、いざ、潰しはじめ。すごく時間がかかるので、誰かとおしゃべりしながらの作業がおすすめです
豆が潰れて、よく混ざったら瓶(かめ)や小さな樽に詰めてできあがり。空気が残っているとカビやすいので、隙間のできないように詰めるのがポイント。
仕込みが終わったら、冷暗所に置いておきます。
味噌になるまでに10か月もの時間かかるので、雑菌の少ないこの時期に作業しているのですが、それでも次の秋に蓋を開けてみると、カビが生えていることもあります。
今年は……暖かいからどうかな。なんだかカビてしまう予感。でも仕方ないですよね。カビの生えた部分だけスプーンですくって捨てれば大丈夫だし。

手作り味噌ってほんとうに美味しいです──理由はわからないけれど。一度味わってしまうと、もうやみつきになってしまいます。だから年々、仕込む量が増えてしまって……。
去年の味噌は上出来でした。今年も、またフキノトウ味噌をつくっちゃお。

●あかね