もう12月も半ば。
このあいだまで暑くて暑くてしかたがなかったのに、この頃は、朝、出勤しようとすると車のフロントガラスが凍っていたりする。畑でじっとしていると、だんだんと身体が冷えてくる。
でも、草刈りをするには、このくらいの寒さがちょうどいい。

もう、ほんとうに今年はたくさんたくさん草を刈りました。やまのあいだファームはもちろん、家のまわりでも、朝から晩まで草を刈っていたような気がする。そして、草刈りをしないときは、草刈りについて考えていた。どうすれば効率的に草刈りができるだろう。もはや草刈り症候群。

YouTubeで草刈りの動画を見ることもある。
刈り払い機の基本的な使い方や、傾斜地での作業方法、チップソーとナイロンコードといった刃先の違い、刃の性能くらべ、作業時間や心拍数、燃費などを比較している動画もあってすごく勉強になる。
さらに動画を検索すると、草刈り大会なるものを発見した。
手鎌や刈り払い機を使っての草刈り、速さを競うもの、刈った草の量を競うもの、範囲を競うもの、いろいろな大会がある。
一定のルールのなかで勝敗が決められるという意味でいうと、スポーツといってもいい。
ひょっとしたら何年後かに、スポーツ草刈りが普及して、学校では部活になって、部員たちが草刈りの練習のためにやまのあいだファームにやって来ないかなあ、なんて妄想を膨らませている。
そのとき、僕はというと、草刈り仕事がなくなって喜んでいるはず、ではなくて、なんか金メダルを目指していそうな気もする。恐ろしい……

●ケンゾー