みかん畑のある大崎下島。橋をわたって、橋をわたって、いくつもの島を通り過ぎて向かいます。

春に訪れたとき、車のなかからぼんやり外を眺めていると、柑橘の道売りをしているのを発見。店主さんは、小屋のなかにハンモックを吊してお昼寝中。そんな光景に見とれたのを覚えています。
そして今は冬。
わたしにとっては2度目の瀬戸内です。

え、めっちゃあったかい。
収穫作業の日の朝、段取りを組もうと天気予報をチェックしていると、島(広島県呉市)の最低気温が、やまのあいだファーム(京都府南丹市)の最高気温と同じだということに気づきました。やまあいは、この時間、真っ白な霧につつまれているはず。

みかん畑は、山の斜面、石積みが美しい段々畑です。畑を上へ、上へと登ってくと、海がよく見えます。
あかねちゃんに教わって、緊張しながらひとつ目のみかんを収穫。
ヘタのあたりを、鋏でパチンと切ります。
パッと広がる、柑橘の甘酸っぱく少し苦い香り。
びっくりして固まってしまいました。
2個、3個と穫っていくとき、深く息を吸い込んでいました。

今回は、やまあいスタッフ兼ドライバーの松井彰さんが一緒です。
松井さんは身長180cm以上、あかねちゃんとわたしは150cmちょっと。
「そこの上のやつ、届かへんからお願いー」
「そこの下の方のやつ、穫ってー」
そんな声が飛び交いました。適材適所。よきチームワークでたくさんのみかんを収穫することができました
あかねちゃんが通って育てたみかん。
口に入れると、ぎゅっと詰まった甘みと酸味がほっぺたを突き抜けるよう。
薄皮(瓤嚢膜・じょうのうまく)もとっても薄く、すごく食べやすい。

昨日は、みかんの販売イベントに出店しました。
「農薬も化学肥料も使ってないの? じゃあ皮も大事に使うわね。嬉しい」
そう声をかけてくださったお客さまがいらっしゃいました。
わたしも、みかんの皮でお料理、挑戦してみようかな。
でも、まずはお風呂に浮かべてたのしみます。温まろう。

そうそう、12月中はラクト山科ショッピングセンターの無印良品 京都山科で開催される「つながる市」におじゃまします。
やまのあいだファームのスタッフみんなで収穫したみかんをたくさんご用意しています。
毎週日曜日の10時〜18時。お近くにお越しの際は、お立ち寄りください。待ってますー。

●ますお