やまのあいだファームへは、
国道9号線、老ノ坂峠を登ってトンネルをくぐり抜けると、
白い、白い、白い、寒いよ、寒いよ、寒いよ、
でも、お昼になると、すっきりと霧もはれて、
陽射し、暑いなぁと思いながら──朝は寒さで泣いていたのに──
やまのあいだファームではいろいろなお野菜を育てていて、
わたしがあまりお世話をしていないお野菜もあります。
そのなかで、種蒔きから種採りまで、
春のころ──。
種蒔きでは、あかねちゃんのおかげで無事に発芽。
そして畑に定植。わたしがいちばん好きな草マルチの作業、
テントウムシが飛んできました。それもたくさん。
今年はテントウムシ、
夏に──。
ささげの収穫がはじまって、驚いたのは虫食いの少なさ。
1年前は、「虫が食べた穴が……ああ、これも出荷できない」と、
でも、今年は畑の場所の関係なのか、なんだかとてもいい状態。
台風の影響で、擦れや傷がつくこともあったけれど、
秋──。
厳しい暑さが通り過ぎて、
これだ! という莢のものを選び、ゴザの上に並べて乾燥させます。そして、
ひと粒、ひと粒、手に取りながら、
わたしの育った家では、
来年も種を蒔きます。
●ますお