島のみかんがだんだんと膨らみ、収穫が楽しみです。

今年の春から、ジーンさんの畑を引き継いでいます。
早生みかんと不知火が植えられていて、地面にはたくさんのクローバ。気持ちの良い畑です。
畑を預かるという話をしたとき、彼女は柑橘の木を指して、「この子たちは女の子だから、あかねさんとは女の子同士、きっと仲良くできると思うの」と言ってくれました。
すらっと背の高いジーンさんは、私がずっと家や農地のことでお世話になっている梶岡さんの奥さんです。
はじめて会ったときは、酸味の効いたルバーブのジャムをプレゼントしてくれた。私が酸っぱいものが大好きなのを知っていたのかな、すごく美味しかった──ルバーブはあまり馴染みのない野菜だけれど、ジャムはおすすめです。最後にレモン汁を入れるのがポイント。

柑橘のお世話をするのは、まだわからないことが多くて大変です。これまで大切に育てられてきた木を枯らしてしまったらどうしよう、切ってはいけない枝を切ったらどうしよう、なんてもじもじとしています。
でも畑にいると、通りかかった近くの農家さんがいろいろと教えてくれます。
「上の方に枯れ枝があると病気になるぞ」
「この時期に剪定すると、水分が蒸散しすぎるから、切り口にテープ貼っときや」
もう、島の人たちみんなが先生みたいです。
どの木も元気に育って、いっぱい実をつけてくれますように。
●あかね