Onlineshop担当 松田明日香(あっすー)

野菜を育てる。集める。箱につめる。レシピを添える。みなさまのところにお野菜が届くまでバトンをつないでいく、そんなリレーのアンカーを務めるのが配達のスタッフです。
今週はスタッフが直接お野菜を配達する自社便の1日をお伝えします。OnlineShop担当をしている私、松田が大阪方面への自社便に同乗しました。お野菜を手に取られたら、その旅路にもぜひ思いを巡らせてみてください。

配達担当の高下莉奈(こうげちゃん)とトーフ号

自社便配達の1日~大阪編~

 5月中旬、朝8時。オフィスに着くと配達スタッフの高下(こうげ)ちゃんが、地図を眺めながらお届けする順番を考えているところ。ルートを決めたら、冷蔵庫からお野菜を運びだし車に積んでいきます(ちなみに今日の配達車の愛称はトーフ号。由来はそのまんま、白くて四角くて豆腐に似ているから……坂ノ途中の車たちにはキャベツ号とかにょろにょろ号とか、変な名前が付けられています)。チェックを受けて、どんどんと積まれていくお野菜たち。全部そろったところで、大阪に向けて、いざ出発です。
 最初のお客さんのところまでは約40分ほどかかります。配達とはいえドライブみたいです。桂川、宇治川、木津川を順番に越えて南へ。この日はとてもお天気がよく、川原の緑が気持ちよさそうに風にゆれていました。この心地よい気候を味わっていたいけれど、夏野菜は待ち遠しいし……。ふたりでそんなことを話しているうちに目的地の枚方市に入っていました。
 同乗していて、配達の楽しみのひとつはお客さんに直接お会いできることだと感じました。お客さんと高下ちゃんのやりとりを見ていると「届ける仕事」の醍醐味をしみじみと感じます。お野菜の感想をいただいたり、ちょっとした世間話をしたり。お野菜を迎えに来てくださる表情からも、楽しみにしてくださっていたのかなと嬉しくなったり。もちろんすべてのお客さまにお会いできたわけではありませんが、ご不在の場合でも空になった段ボールを回収しながら、どんなお料理になったのかな、なんてお客さまの「野菜のある暮らし」を想像してみたり。
 私のように普段オフィスにいるスタッフは、お客さまや農家さんにお会いする機会がなかなかありません。だから、お野菜をお届けしている配達スタッフに寄せられるお客さまの声は、私たちにとってとても貴重なものなのです。すべての配達スタッフに改めて、感謝の念が湧いた1日でした。そして配達以外でももっとお客さんとお会いできる機会を作りたい、そんなことを思いました。

 私が感慨にふけっている間に、高下ちゃんはすいすいと配達を済ませ、15時すぎにはオフィスに帰還。後片付けをして任務完了です。
 現在はまだまだクロネコヤマトさんに助けられていて、限られたエリアでしか走っていない自社便ですが、これからどんどんとお届けできる範囲を広げていこうとしています。いろいろな場所でみなさまにお目にかかれる日を、スタッフ(&トーフ)一同、楽しみにしています。

 

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