Web担当 横浜美由紀

おかげさまで坂ノ途中は、7月21日で10周年を迎えます。お客さま、農家の方々、色々な人に支えられて歩んできた10年間。
創業当時、3人ではじめた会社は今では50人以上になり、最初は1軒だけだった提携農家さんは約250軒になりました。
10年という果てしないようで身近な月日。私の10年間はどうだったかなぁと振り返ってみました。

 

ハマーの 10年間振り返り

10年前、窓を開けると墓地が広がるマンションの1室でスタートした坂ノ途中。その頃、私はちょうど20歳でした。ハタチ……赤い振袖を着て成人式に出たのが懐かしい。地元、鳥取を離れて京都で一人暮らしをする大学2年生でした。将来はJICAかUNICEFに就職して途上国の人たちのために働きたいと思いつつ、勉強するうちに自分の無力さと世界の不条理さに打ちひしがれ、夢を見失い迷走していた時期です。

2011年、直営店舗である「坂ノ途中soil」がオープンした頃、私は就職活動の真っ只中。色々と悩んだ挙句、とりあえず就職せねばと、なんとかすべり込んだのがWeb制作会社。途上国に関わる仕事ができないなら、せめて好きなデザインやアートに関わる仕事がしたい、ということで選んだ道がWebディレクターでした。上司に怒鳴られながら連日深夜まで働いていたとき、坂ノ途中では自社農場やまのあいだファームがスタート。また、この坂ノ途中だよりが創刊されたのもこの時期でした。

その後、私は転職して別のWeb制作会社へ。転機が訪れたのは2016年5月のこと。坂ノ途中と共同開催したイベントで、代表の小野と出会います。それまでも坂ノ途中の存在は知っていたものの、その理念や事業内容、働く人たちを知って、グッと身近に感じるようになりました。

2017年、働き詰めで体を壊して会社を辞め、落ち込んでいたところに「うちに来る?」と声をかけてくれたのが、坂ノ途中のマーケティング担当であり、大学時代の同級生でもある、松田明日香。ちょうどWeb担当が必要とのことでトントンと話が進み、坂ノ途中に入社したのが、今から1年半前、2018年1月のことでした。

2018年1月、ラオスにて

入社して最初の仕事はラオス出張。メコンオーガニックプロジェクト(現・海ノ向こうコーヒー)の動画撮影のディレクションと、Webリニューアルのための視察が私の役目でした。間接的にでも、途上国のためのプロジェクトに関わっている。JICAやUNICEFではないけれど、自分が培ってきたスキルを活かして、途上国の人のために働けている。夢ってこんな形で叶うこともあるんだなぁと、感慨深くなったのを覚えています。

そして今年は私が30歳になる年であり、坂ノ途中が10歳になる年。今は坂ノ途中だより10周年記念号の制作に追われる日々です。大変だけど楽しい、10年前には思いもしなかった未来。ということで次回はスペシャル版です! いつもと全く違うデザインと内容でお届けしますので、どうぞお楽しみに!