Web担当 横浜美由紀

私たちにとって初の試み。坂ノ途中の定期宅配をご利用いただいているお客さまのお宅にお邪魔してきました!
ご協力いただいたのは山下さんご一家。2歳半のお子さまも加わり、賑やかなインタビューでした。
ご縁を大切に、芯をブレさせずに生きること。モノが溢れた時代の中で、自分自身が本当に良いと思ったものを選ぶこと。
大切な言葉がたくさん詰まっていました。

自分で選び、 参加すること

「わぁ」と声がこぼれてしまうような、木を基調にしたぬくもりあるおうち。2年間ほど前から定期宅配をご利用いただいている山下さんのお宅です。
旦那さまの一行さんが、以前、農業のお仕事をしていた関係で、坂ノ途中のことはずいぶん前から知ってくださっていたとのこと。

「食に対する価値観が変わったのは、20代前半の頃。きっかけは持病のヘルペスでした。口の中がただれてしまって、喋れない、食べられない、発熱することもしょっちゅう。遊び盛りで、バイトを掛け持ちして昼夜逆転のような生活を送っていたのも良くなかったのかもしれません。それが、漢方治療や食事療法に出会って、時間はかかりましたが徐々に良くなっていったんです。その頃から、関心が内から外へ向いて、自然や食に対する興味が湧くようになりました」

ご愛用のキッチンツール

奥さまの麻里さんは頷きながら、
「私もその頃から食に対する意識は変わっていったのですが、坂ノ途中さんのお野菜の宅配を利用するようになったきっかけは娘が産まれたことでした。安心ということもあるけど、やっぱり美味しいから今も続けて利用しています。離乳食も、お野菜を蒸したものを食べさせていました。娘を見ていると、素直でまっすぐだから、教えてもらうことがたくさんあります。

坂ノ途中のお野菜セットは内容を自分で選べない、でも逆にそれが良いなと思っています。葉物は葉物、根菜は根菜、みたいに大きなくくりで考えて、例えば、カレーを作りたいけどじゃがいもが無い、それなら代わりに同じ芋類の里芋を入れてみる。そうするとまた違った美味しさのものができます。 私は珍しいお野菜に出会って、どう調理しようか考えたりするのが好き。ある意味、制約を楽しむというか。子育てもそう、夫婦2人ならできていたことができなくなる、でもその制約を逆に楽しんでいます。

今の世の中って、情報もモノも溢れかえっていて、自分で選択しなくても生きていける時代だと思うんです。でもそのなかで、自分が本当に良いと思ったものを選んで、自分自身を生かしていくことが大事だと思っています。坂ノ途中のお野菜も、自分で選んだもののひとつ。情熱を持って取り組んだ仕事って、必ず何か伝わるものがある。そういうものを選んでいきたいなと思います」

素敵なキッチンスペース

麻里さんの話を受けて、一行さんはこう話してくれました。
「今の時代に対する危機感や違和感は、誰もがなんとなく持ってるんじゃないかなと思います。娘が産まれて、尚更、未来のことを考えるようになりました。そういう意味で、消費者として坂ノ途中の取り組みに参加しているという気持ちです。僕は不器用なので、ご縁を大切にしながら、ブレずに一所懸命に生きていきたい、ただそれだけです」

穏やかな雰囲気の中にも、しっかりとした意志を感じる言葉。
笑顔で手を振ってくださる3人に見送られながら、自分の生き方はどうだろうかと振り返る帰り道でした。