サバーイディー! 先週からルアンパバーン入りしています。MOPの安田です。 いつの間にか5度目のラオス。 以前よりスムーズに進むこともありますが、なかなかうまくいかないこともたくさん。 ラオスはそろそろ雨季に入ります。暑さで体調をくずしたりスコールで車が村に入れなくなったり…でも、スケジュール通りにいかないのは毎度のこと。焦らずなんとかやっております。 ———— ◆ ロンラン村に行ってきました! (ロンラン村の地図。ゲストハウス、小学校にシンボルの菩提樹まで。よく書けています。) 2ヶ月ぶりのロンラン村。 まるで昨日も会ったかのように、いつも通りあたたかく迎えてくれました。 今回の目的の一つは、剪定などの栽培技術指導。 以前は「木を切るなんてもったいない!」と言って耳を貸してくれなかった農家さんたちも、少しずつ理解を示してくれるようになってきました。 有機肥料を使った追肥の仕方や、現地で手にはいるお酢などを使った有機殺虫剤の作り方なども一緒に勉強。 もちろん一度に全てマスターというわけにはいかないので、何度も一緒に実践してみつつ、効果を実感してもらえたらと思っています。 剪定(伸びすぎてしまった古いコーヒーの木) 実はロンラン村には、居住区とは別にさらに標高が高い場所に共有地があります。標高1200~1400mくらいに広大な土地がひろがっています。 10年ほど前まではロンラン村の中心はこちらの地域にあり、一面ケシ栽培を行っていたそうです。政府がこれを禁止し根こそぎ刈りとってしまったため、別の生計手段を探し、ルアンパバーン旧市街へのアクセスの良い今の村を形成したのだとか。 今では、自給用のお米づくりをメインとしつつ、街向けの野菜栽培を主な換金手段としています。他にも家畜の飼育やチーク林、狩猟や薬草など非木材林産物の採取など、生計手段は多様です。   ロンラン村共有地(村の共有地。奥にみえる緑の池はどんな傷も治してしまう魔法の池なのだとか…) ケシの連作で地力が低下していた共有地ですが、最近では地力も回復し一部の平坦な地域では野菜の栽培などがはじまっています。 とはいえ活用されていない土地も多いのが現状。 今回、その土地で新たにコーヒーの栽培をはじめませんか、という提案を行ってきました。 野菜栽培の困難な傾斜地などもときには活用しつつ、農閑期である10月-1月頃の換金手段となるコーヒーを並行して栽培すれば、きっと暮らし向きもよくなるはず!新品種の導入なども行いさらに品質向上をめざせる!!みんなきっと主体的に取り組んでくれるハズ!!! と、思いきや、なんだかみなさん難しそうな表情…   ロンラン村会議(ロンラン村のコーヒー農家さんたち) 考えればそりゃそうだという話なのですが、これまで村でも共有地でコーヒー栽培をはじめよう!という議論はなされてきたのだそうです。 ただ聞くとやはり村の”共有地”なので、意思統一が難しいのだそう。 みんながみんなコーヒー農家であるわけではありませんし、ロンラン村は村長も若く、村のためを思っての決断だとしても、ご年配の方達の意見を無視するわけにもいきません。   でもこの機会にもう一回みんなで話してみるよ! と言ってくれたので一旦よそ者は退散。こちらの思いは伝えたので、村の決定をまちます。 農家さんたちが自分で決めないことには、前にはすすみません。 私たちができるのは提案と、彼らが決めたことをサポートするだけ。   ————   というわけで! 今は自分たちができることからやっていくしかありません。 来年度の品質向上に向けて、収穫から生豆にしていくまでの過程で工夫できることはないか、現地パートナー企業さんと相談してきました。   長くなってきてしまいましたね、 続きはまた次回。