「やまのあいだファーム・耕す」ではナスが元気です。
千両ナスと賀茂茄子は去年に引きつづき、水茄子は今年はじめての挑戦。
今のところ、千両ナスがすごく調子が良くて、1年前の倍くらい実っている。

「耕す」をはじめたのは3年前、2019年。
少し土が良くなってきたのかもと思う。今年は堆肥をこれまでと違うものにして、肥料の配合も変えているので、その影響もあるのかもしれない。
今のところはたくさん穫れるし、茄子の状態も良いけれど、これが維持できないと駄目なので気は抜けない。
花や葉、実の様子を見て、どういう状態かを判断する、そして剪定したり追肥をしたりの世話をするのだけれど、まだまだ僕には難しい。茄子にしてみたら、今じゃないよ、そうじゃないよと言われそうな感じ。

とにかく小さなサインってものすごく重要です。
以前、元気だからと安心していたせいで、調子を崩しているのを見落としてしまい、病気を蔓延させてしまったことが何度かある。なかでも厄介なのが青枯病で、感染してしまうと急速に萎れてやがて枯死する。ほぼ回復は見込めないといわれていて、見つけたら抜く、遠くに持っていく、焼却するという処置が必要とされている。
これは辛い。
昨日まで元気いっぱいだったのに、今日はがっくりと肩を落とした姿になっていると、とても可哀想で、どうした? と声をかけてしまう。
そして酷いことに、この青枯病というやつは、曇りの日や夕方の日が落ちる頃になると、茄子は元気な姿を見せたりする。
大丈夫なの? なおったの? と思って抜かないままで油断していると、数日後には隣も、その隣も萎れている。心理戦が上手くてついつい引っかかってしまう。

観察する力を養うのはもちろんだけれど、心も鍛えなければ。

●ケンゾー