やまのあいだファームでは、今日も雪がちらついて寒い日がつづいています。それなのに暦のうえではもうすぐ春。いつも、1月は過ぎるのが早いのに春がくるまでは遅い、そんなふうに感じるのは僕だけでしょうか。
少しずつ日が長くなって、ときおり暖かい陽射しが降ってくる、植物だったらしっかり春の訪れを知っているのかもしれません。
暦のうえでの春、立春は2月3日です。節分はその前日の2月2日。小さい頃から節分は2月3日だと思い込んでいたので驚きです。
調べてみると、これは明治30年、1897年以来、124年ぶりの出来事らしいです。太陽のまわりを地球が1周するあいだに立春の日のポジションがあり、2021年はそこを通過するのが1日早い。国立天文台が誤差の補正を受け持っていて、暦計算室という部署がその年の暦を決めているらしい。豆知識です。
節分といえば豆まきですが、僕の実家では豆まきはしたことがなくて、大掃除でタンスを動かしたときに豆が出てきたという経験もありません。訊いてみると、奥さんも同じでした。だからうちでも豆まきはしないのですが、そのかわりに味噌を仕込みます。年に一度の豆しごと。用意した大豆は3kg。これで豆まきをしてから、味噌にするのも悪くないなと思いましたが、そうなると鬼を僕がやらされることに気づいたので黙っておくことにしました。
子どもたちは保育園で豆まきをするそうです。豆をぶつけられる先生に感謝。痛いですよね。でも、鬼は外!
●ケンゾー