築40年くらいの中古物件の家に住んでいます。
手に入れる前は、ここをこうして、あそこはああしてと想像が膨らんでいたのに、住みはじめてしまうとなかなか手がつけられない。子どもたちが自分の部屋を欲しがるのも時間の問題だし、少しずつでもと思ってはいるものの、なにもできないままになっている。元大工さんなのに……。

そして、家のこと以上に頭を悩ませているのが庭に生えている木。
僕たちが暮らしはじめる前の10年ほどは空き家だったらしいけれど、以前の住人が植えた雑多な木がジャングル化していた。生垣か森かわからないくらい。
そのままだと近所迷惑になってしまうので、暇を見つけてはちょこちょこと枝を落としたりするけれど、木の育つスピードにはかなわなくて、今では手の届かない高さにまで伸びてしまった。
なかでも大変なのがシュロ。子どもの頃に近所で見たことがある南国感たっぷりのやつ。とても立派な形をしていて感心したのだけれど、そのままにしておくと家の2階の屋根よりも高くなってしまうらしい。
なんとかしなくちゃと思うものの、どうしていいのか……調べてみても、切るのは相当に大変みたいだし。

シュロは、皮で縄や箒やタワシを作ったり、幹は撞木(お寺の釣り鐘を突く棒)などに使われてきたらしい。
どなたか、タワシの材料に欲しいという人はいませんか。根元から持っていっていただけると嬉しいんですが。
よろしくお願いします。

●ケンゾー

*最近のやまのあいだファーム
やまあいの耕す方では、8月の頭に剪定をしたナスの収穫がはじまりました。
真夏のナスとは違って、生長がゆっくりしていますが、そのぶん旨みのギュッと詰まった秋ナスです。
「秋ナスは嫁に食わすな」ということわざがあって、ずっと「美味しいものを食べさせるな」という意味だと思っていたのですが、「体を気遣っての言葉」「ネズミに気をつけろ」とか、いくつか説があるみたいです。
ともかく、秋の味を楽しんでください。お嫁さんだったとしても。