こんにちは!春から農家デビューする坂ノ途中スタッフのメイです。
私は生まれ育った場所とは違う土地で、農業をはじめることになりました。
実家が農家というわけでもありませんし、農業に必要なものは一からそろえなければいけません。
まずは、農地。

私の場合、お手伝い兼勉強をさせてもらっている農家さんの畑の近くで、たまたま空いている農地を紹介していただけました。
他にも、行政に相談したり、農業の研修をしていれば研修先の農家さんに紹介してもらったり、方法は様々あると思います。
農地を借りる際、私は土地の利用権設定という制度を利用しました。いくつか書類は必要になりますが、この利用権設定をしておくと農家として認めてもらうことができます。
つまり、契約期間中は安心して借りている農地を耕作できる分、責任を持って畑を活用しなければならないということです。提出書類には何をどれだけ作るのかという計画を記載する欄もあります。
私は色んな野菜をちょっとずつ作ろうと思っているので、書ききれなくて欄からはみ出してしまいました…
次に、道具。
使う道具は、どんな農業をするかによって変わってきます。
例えば、自社農場のやまのあいだファームでは耕運機などは使わず、スコップ(シャベル)だけで畝を立てて、畑の管理をしています。
一度作った畝はずっと壊さず、畑の土を雑草や土の中の微生物の力で耕す農法だからです。
何度も畝たて作業が必要なら、機械が要ります。
もちろん、機械なんて無い時代の人々は鍬を使って耕したり、牛や馬を使っていたのですが・・・
それだととても大変なので、今は大きなトラクターや手押しの耕運機などを使って耕すのが一般的です。(今でも手作業だけで耕しているすごい人もいます!)

※上の写真は取引先の農家さんのところでトラクター体験中の私です。
私の借りる予定の場所は段々畑で細かく分かれていて、入口も狭くトラクターは入れないので、手押しの耕運機を使うことにしました。
他にも、草刈機や水を汲むためのポンプ、畝たてや除草などに活躍する管理機もあると便利です。
もっと基本的な道具として、畝を立てるための鍬やスコップ、土を平らにならすためのレーキ、雑草を刈るための鎌、収穫用のハサミなども必須です。
道具だけではなく、消耗品も買いそろえなくてはいけません。
農法によっては全く使わないものもありますが、例えば土を覆って雑草を抑えたり保湿・保温するために使うビニール(通称マルチ)。ビニールのほか、稲わらや刈り草を利用する場合もあります。
夏野菜の代表とも言えるナスやキュウリ、ツルがぐんぐん伸びる豆類などを支える支柱。自分で竹を切って使ってもいいし、しっかりしたものがよければ金属製の支柱を買ったりします。
気温の低い時期や虫の多い時期にはトンネルをかけて、トンネル用の支柱やビニール、不織布、防虫ネットなどを使うこともあります。
農業で使うものって、こんなに色々あるんですね。
道具が増えれば、しまう場所も考えなくちゃなりません。
もっと規模が大きくなれば、ビニールハウスや軽トラも欲しくなってくると思います。
たくさん道具を使う農法もあれば、ほとんど手作業でできる農法もあって。
色んなタイプの農家さんがいて、それぞれがこだわりを持って野菜を作っています。
それって、とても素敵なことだなと思います。
私もそんな素敵な農家さん達の中の一人になれるよう、がんばっていきたいと思います!