釜焼きのピザと野菜料理が名物の人気店、エンボカ京都さん。
お料理の美しさ、美味しさがどんなこだわりから生まれるのか?
そんなことを伺いに訪ねてきました!
そのほか同じ石窯で野菜を焼いたりとか、ものすごいシンプルな料理をしてます。
釜で焼くっていう、プリミティブな(素朴、原始的な)料理なんですけど、
子どもからおじいちゃんまで誰でも喜んでくれる食べ物なので。
坂ノ途中さんは、理念とか野菜に対する考え方とかリスペクトしてて、
自分の中では盟友と思っておつきあいさせてもらってます。
特に同世代で新しい働き方を自分たちで見つけていて、
世の中に対してアピールしていてすごいなあ、っていつも思ってますね。
ちょっとづついろんな人に教えてもらって勉強してきましたね。
なので僕の中では「いい野菜に触れること」と、「料理をすること」はほぼ同次元なんです。
車輪の両輪という感じですかね。
なんていうか、料理って、今の暮らしの中で、自然と人間が繋がってられる数少ないメディアの中のひとつだなって思うんです。
竹の子がでてきて、菜の花が咲いて、っていう、ずっと続いている自然の営みが、人間の暮らしに繋がっているということが、今もリアルに感じられるのが「料理」なんですよね。
でも、今そう感じて食べてる人って少ないと思うんで、すごく伝えて行きたいなと思ってます。
なので、畑に生えている様とかを料理の中で表現できるように工夫してますね。
僕もどうして「坂ノ途中」を始めたんですか?とかよく聞かれるんですけど、
安心・安全なものを!というよりは、環境目線からはじまっていて、
農業が人と自然との結び目だと思って今の仕事をしています。
今井さんの「料理が自然と人間をつないでるもの」ってとのすごく納得しますね!
たぶん坂ノ途中のしていることって全然違うくって、その意味を理解して伝えたいなと。
土づくりでブドウを育てて、そのブドウをしているだけですから。すごい素敵だなと思いますね。
ビールはベルギービールを扱ってます。地酒に近い感覚で、村ごとに違う個性のビールがあっておもしろいです。
今井:そうですね、海外で店できたらいいなって思いますね。
先月パリに行ってきて、料理の勉強していて自分のやっていることがどこまで通用するのか試したいなと思いましたね。
去年、コペンハーゲンのノーマ※に行ったんです。(※サンペレグリノ世界のベストレストラン50で首位3連覇に輝くレストラン)
ノーマでは、地域の食材をふんだんに使うんだけど、料理として北欧が表現されているんですね。
なんていうか、アートそのものという感じで、
地域の自然の恩恵を受けながら生きていくということが、直感的に伝わるっていうか。
「こういうことが自分でやりたかったことだ」っていうのを気付かされました。

[写真左]【牛肉の叩き】 干し草を使って牛肉を炙ったハーブのソースとタイムソルト。 「自然」と「料理」のつながりは、視覚からも楽しめます。 [写真右]【人参のスープ】 京都、大原の有機農家さんが作ってくれる人参のスープと、人参の葉のピュレとブラックオリーブを乾かして砕いたもの。 周りを飾る人参の葉は、畑のように青々としていて、人参の色を引き立てます。

ひとつひとつのアイテムにこだわりが感じられる大人な雰囲気の店内です。お店の奥には手作りの釜が!
TEL / 075-253-0870(予約制)
LUNCH / 11:30~14:00(L.O) 土日祝のみ
DINNER / 17:00~22:00(L.O)
定休日 / 火曜日、第1・3水曜日
住所 / 京都府京都市中京区西洞院六角下ル池須町406