『なかなか出会えない珍しいコーヒー』
今月のコーヒーのテーマ vol.3(2021年1月)より

タンザニア西部、タンガニーカ湖を有するキゴマ地方。ここには、絶滅危惧種であるチンパンジーが生息しています。

野生動物保護活動家で、霊長類学者のジェーン・グドールさんの研究所が始めたのが、コーヒーの生産を通じてこの地域のチンパンジーを保護するプロジェクト。自然保護区の周辺には、コーヒーを栽培する農家さんたちがいました。しかしその収入は不安定で、現金収入を得るために森林を伐採することも。そこでグドールさんたちは、栽培技術の指導や、商品の販売手法の指導などを通して、サステナブルなコーヒー栽培による農家さんたちの収入の安定化を推進し、保護区の森林伐採防止に取り組んでいます。また、コーヒーの売上の一部は野生動物保護活動にも活用しています。

そして、このコーヒーは「ピーベリー」という希少な豆。本来コーヒー豆は、一つの果実のなかに2 粒入っていますが、稀に1粒しか入っていないことがあります。エンドウ豆のような形をしていることからピーベリーと呼ばれます。ひとつずつ目視で選別しなければならないため、一般的なコーヒーより高値で取引されます。

このコーヒーは、タンザニアらしいグレープフルーツのような爽やかな酸味が特徴。豆でご注文された方は、そのコロンと丸い形にもご注目ください。

焙煎士・なおさんより


焙煎度:中深煎り
苦味:●●●○
酸味:●●●○
風味:グレープフルーツ、リンゴ

 
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