楽しみにしていたお野菜。
箱を開けて取り出すと、あれ、なんだか葉っぱが黄色い……

 

「収穫してから時間の経ったお野菜じゃないですか?」
「食べられますか? 美味しくないですよね?」
暑さが本格的になってきて、このようなお問い合わせをいただきます。

坂ノ途中では出荷作業、お野菜を箱詰めする際に、スタッフがひとつひとつ品質をチェックしています。
葉っぱが黄色くなっている葉物のお野菜を入れることはありません。
ということは……お客さまのお手元に届くまでのあいだに黄化(おうか・葉が黄色くなること)してしまったと考えられます。

黄化が起こる原因はいくつもあります。
育つときに栄養がしっかり取れていなかった、たとえば雨が多くて土のなかの栄養分が流れ出してしまったり、肥料そのものが少なかったり。あと温度が高くて生育が速くなったことで相対的に蓄える栄養の分量が少なくなったり。
そして収穫後、呼吸作用によって、貯めていた栄養分は外の葉の部分から使われていきます。
箱詰めのときは青々としていたお野菜が、お客さまのところに届いたときには黄色い葉っぱになっているのは、こんな理由によるものです。


農家さんはさまざまな工夫をしています。
けれども、実や根という栄養分を溜め込む部分を食べる果菜類や根菜類と違って、葉物野菜、葉っぱは栄養の貯蔵をする部分ではありません。
どれほど気をつけていても黄化は発生していまいます。収穫のときに青々としていたのに、わずか1~2日で外側の葉から色が抜けていくようなこともあります。


私たちも、検品はもちろん、出荷後に葉物野菜が黄色くならないよう、収穫からお届けまでの時間をできるかぎり短くする、保管・運送時の温度管理を徹底する、梱包方法を工夫する、そんな取り組みを行っています。

それでも、野菜の呼吸量が増える夏の時期など、葉が黄色くなってしまうことはあります。
受け取られた野菜の葉が黄色くなっていたときには、ここに書いたお話を思い出していただけると嬉しいです。


黄色くなっていても、ひどく風味が落ちるというわけではないのですが、そのようなお野菜をお届けしてしまった場合、交換・返金のご相談をさせていただけますでしょうか。
お手数をおかけして申し訳ありませんが、坂ノ途中・お客さま窓口までお問い合わせくださいませ。

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