島に通うようになって、ちょうど1年が経ちました。
島の人たちとも仲良くなって、とても住みやすい場所だなと感じています。
柑橘を育てるのは、はじめての私でしたが、島のみなさんに教わりながら、なんとかやっています。
おかげさまで、去年植えたレモンの苗が倍くらいの大きさになりました。
このまま、すくすくと育ってくれるといいのですが。

レモン畑のある三角島(みかどじま)に渡るフェリーの船上では、わずか10分の航海ですが、いろいろな話を聞くことができます。
栽培のアドバイスをいただいたり、お年寄りの方からは昔の島のことを聞かせてもらったり。
この10分間が、大切なコミュニケーションの時間です。

京都と瀬戸内の二拠点生活。
気候や文化、いろいろな違いがおもしろい。300kmも離れていると、日の入りの時間も京都より三角島の方が10分ほど遅いようです。
朝、防波堤に坐って海とカモメを眺めながらぼんやり朝ごはんを食べたのに、
夕方には京都の山々に囲まれ、なんだか不思議な気分になることもあります。
柑橘を育てることとお野菜を育てること、それぞれにアイデアが生まれます。
出不精で、京都の畑にへばりついていた私が、外の世界を見るきっかけ。

春になると、とびしま海道は南国の花の香りがただよいはじめます。春よ来い。

●あかね

写真は三角島の畑です。去年、開墾したときに生きている木はそのままにしたのですが、今年になって少し実ってくれました。
収穫にはまだ早そうですが、落果の多い木が2本。放っておくとぼたぼた落ちてもったいないので収獲してしまいました。
果実はしばらく置いて置いて、甘くなるのか試してみようと思っています。

以前に書いた、瀬戸内柑橘だよりはこちら(https://www.on-the-slope.com/projects/setouchi-citrus/)です